黒薔薇が咲く監獄にて。II

22.最終決戦＿＿＿ ページ23

やっとこの瞬間(とき)が来た＿＿＿＿


全てを懸けろ


全身全霊(すべて)をブツけろ＿＿＿＿

KICK OFF !





勝
つ
の
は

俺
だ
!!





凛が蹴り出したボールを最初に得たのは蜂楽。

ここで潔と1対1となった、ここは初っ端から超速シザースMAXを繰り広げてみた。




『(奪ってみろ♪)』



深めの偽踏足(フェイクステップ)…




＿＿＿からの切り返し！！





しかし、蜂楽が動いた先を読まれていたようで、潔は今戦場(フィールド)全体を認識してポジショニングしている。



…一瞬の状況判断がこれまでとは段違い！
眼の使い方が進化してるね♪



そう思った蜂楽は凪のいる方から攻め崩そうと抜かしてみたものの…




『もらうぞ、パッツン前髪』




『え』





馬狼…！？

俺のステップを読んで手潔と2人で挟みに来た！？

ここは一旦戻＿＿＿＿





『いただき。』


『だぁクソ…！！どけオラ！』




は？なんだ馬狼･潔(コイツら)！？

コンビネーションでポジショニングしてるんじゃないのか…

お互いがお互いを利用して連動して自分の球(マイボール)にするために喰い合ってる…！！？






喰い合う連動(アンチコンボ)！




『＿＿＿＿そんなん、初見じゃ読めんわ…』




凪がすぐに駆け上がり、'' フワッと頂戴 '' に呼応した潔はパスを出したが…それを赦さないと、読んで立ち塞がるのは凛だ。


凪の武器であるトラップを警戒しては間合いを作りながら様子を伺う。それは、前の試合で凪を1回見ただけで奥深くまで読んでいたのだ。






『さすが天才…』






さてと


どーしたもんか



ね 。




ジャンプで身体を浮かせた凪は足の外側を出し、その反動を利用したパスを送る先は赤豹(レッドパンサー)。






『上等、ブチ抜く。』

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