【マギ】王様ゲーム〈悲哀〉

始まり ページ7

❇︎アラジンside❇︎

村の中を歩いてみると結構広いなぁ。

広間という場所まではホールを出て、直進し橋を渡るとすぐに着く。

村から出られないか……と思ったけど、どうやらマグノシュタットのように村全体に結界が張ってあるようで、それは肉眼で確認できるほど強力なものだった。

それにしても……こんなことをさせているのは誰なんだい？楽しいのかい？

ヤムライハ「アラジン君は……強いんだね……」

必死に涙を堪えているヤムお姉さん。

僕だって……辛いよ……！

制限時間は20分。

誰一人殺させはしない‼︎

ユナン「……着いたよ」

『広間』という小さな看板があり、その先にはとっても広い草原が広がっていた。

僕達の気分とは裏腹に、風でたなびく雑草が微笑んでいるようだった。

『ザザザ……』

なにやらスピーカーのようなものから音が聞こえてきた。

『全員確認……ではこれより、鬼ごっこを開始する。なお広間から出たものには処罰が与えられる』

放送が終わると、ピーーーっという音がなりタイマーが起動した。

麗々「……始まったのですか？」

一瞬の沈黙が訪れる。そして……

ティトス「うわああああぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎」

ティトス君の大咆哮とともに、鬼ごっこが始まった。

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