【マギ】王様ゲーム〈悲哀〉

大切な自然 ページ39

❇︎ジャーファルside❇︎

かれこれ歩き続けて30分ぐらいか？

不思議といったほどに何も起きない。

マスルール「ここ本当に『人食い森』っスよね」

うーん……私でさえわからなくなってきた。

今の私達からしたら、ここはただの薄暗くてきみの悪い森でしかない。

ジャーファル「逆に何も起こらないのが……ん？あれはなんでしょう」

一部だけ、植物が生えてないところがあるのに気づき、慎重に寄る。

すると……。

マスルール「ここって出口っスよね」

そこには一つ看板が立っており、すかさずその文章を読んだ。

『自然を大切にする者よ、歓迎する。……

そこまで読んだ時だった。

ガサガサッ……。

ジャーファル「何か来ます」

この森に来て、初めて眷属器を身構える。

そして現れたのは……。

⁇「あれっ？もうついたの⁇」

⁇「何もなかったな……って、ジャーファルさんとマスルール⁉︎」

ジャーファル「あっ、ピスティとシャルルカンじゃないですか！」

2人ももうついたのか。

無事で何よりだ。

マスルール「続き、読みますよ。『自然を大切にする者よ、歓迎する。我らが森を傷つける者よ、報いを受けるがいい』……だそうです」

どういうことでしょう？それは。

ピスティ「あ、それってさ、木を切ったり生き物に手を出さなかったからじゃない？ほら〜、シャル、私の方が正しかったよ！」

えっへんと胸を張るピスティにふふっと笑みがこぼれた。

何より、無事に出れてよかったですね。

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