【マギ】王様ゲーム〈悲哀〉

知識欲の塊 ページ30

❇︎Aside❇︎

約1時間、村を見て回った私達はホールへ戻った。

時刻は15時半、命令までまだまだ時間はある。

すぐさま話題はあの森のことになった。

モルジアナ「あの森……どう思いました？」

夏黄文「『人食い森』でしたっけ？なんだか近寄りがたい感じがしましたね」

青舜「立ち入り禁止ということは、何かあの森であったのではないでしょうか」

A「あの植物……見たことないものばかりでしたね」

口々に感じた事を言い、それはみんな似たようなことばかりだった。

そこへ都合良く入ってきた紅炎さん。

紅炎「ん？なんだお前達は。ヒソヒソと何を話している」

その目力に圧倒されて会話はピタッと止んだ。

青舜「あ……紅炎殿」

同じ煌帝国の青舜と夏黄文でさえたじろぐ。

モルジアナ「実は、先ほどこの村を探索したところ、『人食い森』という森を見つけたんです」

モルジアナがいてくれて助かった。

私達だけじゃ気圧されて何も喋れないから。

紅炎「ほう……。面白そうなじゃないか」

ニヤッと笑うと、詳しく聞かせろとおっしゃったので私達はその森のことについて話した。

自分たちの憶測も混ぜて。

話を聞いているその顔は本当の笑顔だ。

紅炎「紅明を連れていってみるか」

そう言い残した紅炎さんはさっさとホールを出ていってしまった。

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