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大切な人 ページ25

❇︎アリババside❇︎

紅明さんもあがり、俺はムーさんと2人きりになった。

相手がムーさんということもあり、俺の思考回路は鈍くなる。

俺の手札は一枚に対し、ムーさんの手札は3枚。

場札は赤の3、俺の手札は赤の2。

レームで世話になった件もあり、裏切るようなことはできない。

俺がしどろもどろしていると、ムーさんが口を開いた。

ムー・アレキウス「アリババくん、そのカードで上がりなんだろう?一一一一一一一一一。」

え?

最初は理解ができなかったが、その後のムーさんの一言で俺は決意した。

アリババ「わかりました……上がりです」

最後のカードを机に叩きつける。

『ゲーム終了。
今回ノ脱落者……ムー・アレキウス
処罰トシテ、切腹ノ刑ヲ与エル』

ムー・アレキウス「ありがとう、アリババくん。これで……」

ポタポタと滴り落ちる真っ赤な血。

笑顔で言うムーさんに、俺は拳を握り締め、涙を流すことしかできなかった。

でも、これでムーさんが喜ぶなら……。

ムー・アレキウス「ミュロンとロゥロゥには、すまなかったと言っておいてくれないかい?」

こくこくと何度も頷くと、ムーさんは一言。

ムー・アレキウス「ありが…と…う……」

❇︎2分前❇︎

ムー・アレキウス「アリババくん、そのカードで上がりなんだろう?だったら遠慮せず、俺を脱落させてくれないか?」

アリババ「……え?」

ムー・アレキウス「俺も、シェヘラザード様のところへ行きたいんだ。守ると誓ったのに……情けない。」

そして俺は……ムーさんを……。

犠牲→←ゲーム終了



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設定タグ:王様ゲーム , マギ , ホラー   
作品ジャンル:ホラー
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ノア(プロフ) - マギ9名ってどうゆう事? (2017年7月27日 8時) (レス) id: 8709e9d8e1 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - つばささん» あります!よければ見てください! (2014年8月13日 9時) (レス) id: 379fc1619c (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - え。これで終わり何ですか?続編ありますか? (2014年8月12日 22時) (レス) id: 2bf427b38b (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - アミさん» ありがとうございます!続編いきました!そちらも見ていただけたら嬉しいです♪ (2014年8月12日 14時) (レス) id: 379fc1619c (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - つばささん» そうなんですか?なんか、奇遇ですね笑 (2014年8月12日 14時) (レス) id: 379fc1619c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅蘭 | 作者ホームページ:http://kouran-ren  
作成日時:2014年7月26日 23時

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