。勢いに任せて ページ18
「そんなんだと彼氏出来ないですよ?」
「目の前のあんたが獲物じゃおらぁぁぁ!」
いつもと同じ事を言ったはずなのに、
一松の反応はいつもと違った。
「……じゃ、僕もあんたを狙おうかな……なんて。
Aの彼氏は僕にしか務まらなそうだし。」
はい?
「一松……気は確かか……
熱ない?風邪ひいてない?嘘コク?
「……今すぐにも羞恥心で死にそうなのに、質問攻めしてくんなよ……」
赤面をして俯く一松を見て確信した。
「おぉっ!!一松!
私は信じてたよ!
君が素直になってくれることをっ……!」
「それ以上喋ったら、息の根を止める。」
「一松にやられるなら本望かもしれn
「では失礼しまーす」
うぐっ……」
見事に私は白目を剥いて、口から泡を吐きました。
「狂ったカップルが誕生してしまった……」
「引き離しておくべきだったか……」
「今更変えることの出来ない運命だよ……」
「良かったねー!」
「この関係って、カップルなの?」
「はっ!不死身の私、生き返る! 」
「そのまま眠っとけ。」
「無理!
またゲス顔してもらうし、
一松を蔑まなきゃいけないからね! 」
「まぁ……」
二ヤッ、とSっ気満載に笑う一松に、
キュンとした私は可笑しいのか?
((可笑しいだろ。By五人
「一松……!夕日見に行こ!
それで、願い事しよ!」
「流れ星に願い事じゃなくて?」
「そんな大層なものじゃなくていいの!
沈む夕日を、毎日大切にしていきたいから!」
「単純。」
「そーだよ!」
二人してふふっと笑い、外へ飛び出した。
こんな毎日が過ごせますように。
そして、心から笑える日々が続きますようにと願いを込めて、
神秘的な紫色を生み出す、
沈み掛けの太陽を大好きな人と眺める。
そんな今が、物凄く幸せだ。
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年1月29日 16時