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俄に騒がしくなった周りの様子に、照の意識が浮上する。がさごそ、という背中あたりの違和感に、ゆっくりと目を開いて後ろを振り向くと、ぱっちりと開いた薄紅色と目が合う。
照｢っ、い…って、ラウ？…なんで、ここに…｣
ラウ｢照にぃが、悪い人に連れてかれちゃった、って、みんなが言ってたから…僕も、照にぃのこと、助けに来たの！｣
そう言うと、手元に集中して力を込める。暫くして、しゅるり、と縄が解けた。…然し、上手いこと力が入らず、ぐらりと体が揺らぐ。
照｢…っ、｣
涼｢…あんまり無理しない。怪我、してるんでしょ？｣
地面にぶつかる前に受け止めたのは、着流しをふわりと風に舞わせた涼太。その言葉を聞いて、今まで混乱で感じていなかった腹の痛みが主張しだして、思わず顔を顰めた。
照｢…っ悪い、腹殴られた。…あばら、いかれたかも。｣
涼｢…それはまた、随分手酷くやられたね。手首も皮むけてるから後で消毒。｣
照｢げっ…お手柔らかに。…あ、そうだ、ラウ、こっちおいで。｣
ラウ｢…？｣
とてとて、と歩いてきたラウールの頭を、手を伸ばして撫でる。擽ったそうに顔を綻ばせたラウールに、照は少し口角を上げた。
照｢…ごめんな、心配かけた。助けに来てくれてありがとう。｣
ラウ｢…！うん！｣
辰｢ラウ、良かったね〜…照、怪我は？｣
佐｢その様子だと、あばらいかれた？…うぇえ、照で骨いかれるとか、どんだけ怪力だよ此奴…！｣
翔｢兎に角帰ろうぜ。…そろそろ暗くなってきてるし。｣
蓮｢完全に暗くなると、色々面倒だしね…岩本くん、肩貸すから、寄っかかって。｣
康｢…せやね！早く帰って照にぃの傷治療せな！｣
亮｢じゃあ俺、ラウ連れて先帰ってるね…照、気をつけて。｣
照｢…皆、ありがとな。迷惑かけた。｣
いつもと違い、照れくさそうに下を向いて告げた言葉に、思わず顔を見合わせる。おう！と返ってきた返事に、照もくしゃりと笑った。
終章
長くなってしまった…ごめんなさい…
実は1回6話と7話消えたんですよね…遅くなりました。
出番に偏りがあったらすみません。それでは、次のリクエストのお話も、楽しんで頂ければ。
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あゆ(プロフ) - 定期的に読み直しさせて頂いてるのですが、めめこじが好きなので橙玉ト虚空ノ暗黒の続きも楽しみにしています！無理のない範囲でいつか更新して下さったら嬉しいです。 (2021年10月23日 11時) (
レス) @page14 id: 6ef3ec4d5d (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - あゆさん» あゆさん、コメントありがとうございます！読み返して頂けるだけでもありがたいのに、定期的になんて…作者冥利につきます！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: bc0aa38375 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - ユウさん» ユウさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです…！ゆっくりですが、楽しみにしていただけるのなら頑張りますね！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: bc0aa38375 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - 千夜さん» 千夜さん、コメントありがとうございます！待ってていただけたなんて嬉しい限りです…！少しずつですが更新するので、よろしくお願いします！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: bc0aa38375 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 定期的に読み返していたので更新嬉しいです！一気にでも1話ずつでも、無理のないペースでの更新お待ちしております〜！ (2021年10月8日 1時) (レス) @page15 id: 6ef3ec4d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2021年3月7日 9時
