一輪のアスフォデルを (ページ27)

今日:14 hit、昨日:33 hit、合計:61,914 hit

story　２５ページ27

ロディアーナ「え？あなたが審判？」

ロディアーナの驚愕する声が、廊下に響いた。

試合開始時間はもうすぐそこ。

生徒や先生はグディッチ観戦のため、外に出ている。

ロディアーナ「そう。そうよね、あんなことが起こったんだもの...」

セブルス「左様。審判なら奴を守るには最適な位置である」

ロディアーナ「...」

セブルス「貴様はグディッチは、見ないのかね？」

ロディアーナは俯いた。

セブルス「貴様の大好きなポッターがでるのだぞ。おまえけにスリザリンと戦うのだ」

ロディアーナ「...ごめんなさい、言った通り、私は行かなきゃ。七月から八月は用事があるの」

セブルス「...貴様のいとこはいつでも吾輩の邪魔をする」

ロディアーナ「そんなこと言わないでよ。ほら、もうすぐで始まるでしょう？楽しんで」

セブルス「グディッチなんぞに興味は無い」

セブルスは腕時計をちらりと見ると、グディッチ会場へと向かった。

廊下に一人取り残されたロディアーナ。

セブルスの背中が見えなくなるまで、持っている白い花束を握りしめるのであった。

＊

ハーマイオニー「先生、ロディアーナ先生はいないんですか？」

セブルス「Ms.グレンジャー。貴様には関係のないこと。授業に関係のないことを質問した、よってグリフィンドール五点減点」

ロン「とんだ言いがかりだよな」

ハリー「心の声が出てるよ、ロン」

グリフィンドールはもちろん、ハッフルパフ、レイブンクローもまた、セブルスの減点を止めてくれるロディアーナを待ち遠しく思っているのであった。