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小|中|大|「……………」
「ねぇ、これって失敗じゃ───」
「違う‼︎」
青空にぽつんと浮かんだ大きな飛行船のキッチンには2人の少年少女がたたずんでいる。
ピンクとブルーのエプロンをそれぞれつけている2人は目の前にある、スコーンだったものの残骸顔を青くして見ていた。
「でも、これどうみても失敗だよ」
少年は、青い瞳を細めていう。
「違うもん…」
少女は、目に涙を溜めて言った。
「………………つくり直す?」
少年は、まだある材料を指差して言った。
________
月の光をそのまま閉じ込めたように美しい銀髪を持つ彼、あるいは彼女はキッチンの様子を覗き見て、不意に微笑んだ。
そこには粉まみれの床と、牛乳のこぼれた作業場、散らばったチョコレートのカス、生地のついたオーブン。
みる人がみれば片付けが億劫になるほどの散らばりようだが、彼、あるいは彼女は幸せそうに微笑んでいた。
目の前にいるのは仲良く椅子を並べ、レシピの本を覗き込んでいる2人が。
しかし、途中で力尽きてしまったのだろうか、粉まみれの顔に穏やかな寝顔を浮かべている。
彼、あるいは彼女はそっとカメラのシャッターを切った。執筆状態:連載中
「ねぇ、これって失敗じゃ───」
「違う‼︎」
青空にぽつんと浮かんだ大きな飛行船のキッチンには2人の少年少女がたたずんでいる。
ピンクとブルーのエプロンをそれぞれつけている2人は目の前にある、スコーンだったものの残骸顔を青くして見ていた。
「でも、これどうみても失敗だよ」
少年は、青い瞳を細めていう。
「違うもん…」
少女は、目に涙を溜めて言った。
「………………つくり直す?」
少年は、まだある材料を指差して言った。
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月の光をそのまま閉じ込めたように美しい銀髪を持つ彼、あるいは彼女はキッチンの様子を覗き見て、不意に微笑んだ。
そこには粉まみれの床と、牛乳のこぼれた作業場、散らばったチョコレートのカス、生地のついたオーブン。
みる人がみれば片付けが億劫になるほどの散らばりようだが、彼、あるいは彼女は幸せそうに微笑んでいた。
目の前にいるのは仲良く椅子を並べ、レシピの本を覗き込んでいる2人が。
しかし、途中で力尽きてしまったのだろうか、粉まみれの顔に穏やかな寝顔を浮かべている。
彼、あるいは彼女はそっとカメラのシャッターを切った。執筆状態:連載中
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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2024年4月17日 23時