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テレビスタッフから、「おおー！」という歓声がおこる。
「やったな！」
「さすがαだ！」
「これで番組を完成させられるぞ！」
「日本へ帰れるんだ！」
彼らは知らない。
いくら謎が解けても、ピラミッドキャップを封印しなければ、日本へ帰るどころではなくなるということを———
仙太郎が、ヴォルフにいう。
仙「俺が読んだ資料の中にスフィンクスの下には地下神殿がひろがってるってものがあった。ヘロドトスの「歴史」にも、地下神殿に関する記述があったから、かなり信用できると思う。世紀の旅行家マスーディも、ピラミッドの地下にある不思議な現象について記録をのこしている。あと、「ピラミッド・テキスト」や「死者の書」には「ロースタンのて言葉がよくでてくるんだけど、これは「沈黙」って意味だ」
ウォルフは、仙太郎の銀にかがやく瞳を見た。
真剣な顔で、仙太郎がいう。
仙「ヴォルフの旦那。この下に、地下神殿は確実にある。だが、そこは「堺」という言葉も使われるように、かなりヤバイところだ。気をつけてな」
ため息をつくヴォルフ。
そして、仙太郎の肩をポンとたたいた。
ヴォ「俺には、お前の「自分は、そんなあぶないところへいかなくてもいいんだ。ラッキーていう気持ちが、ヒシヒシと伝わってくるぜ」
仙「やだなぁ、旦那。そんなこと考えるわけないじゃねぇか」
真剣な顔をつづける仙太郎。
しかし数秒後、苦しそうにふきだした。
仙太郎「いや、悪い！でもさ、実際のところ、俺がいっても足手まといだぜ。俺は旦那みたいに、武闘派じゃないんだから。とにかく、地上でで旦那の無事を祈ってるからさ」
仙太郎の人間性になにも期待をもっていないヴォルフが、聞く。
ヴォ「それで、お前が読んだ資料には、どんなふうにヤバイって書いてあったんだ？」
仙「......知らないほうがいいんじゃないかな…」
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作者名：ラーメン x他1人 | 作成日時：2024年4月17日 23時
