双黒幹部様の仰せのままに…(文スト)

仕事3 ページ6

ここは……



『倉庫……？』



薄暗い部屋に、幾つもの段ボールが積み重ねられている。



『食料、衣服、弾が入ってない拳銃……』



太「輸入品みたいだね、裏で大手と組んでる可能性が高いよ」



『じゃあ、帰ったら調べないと……』



他には……と治が隣で調べていると、



ん……？赤いレーザーポイント……



『ッ！？治……！！』



治を庇い、押し倒れる。



パンッ！と渇いた銃声音が聴こえた瞬間に、私達の目の前に合った段ボールの山が崩れる。



『…ッ！夜叉美桜！』



突如の敵の襲撃で、段ボールの下敷きになる事にはならず……夜叉美桜のお陰で回避出来た。



隣に居た治は大丈夫かと思い、顔を上げると



『治、大丈……』



目の前には治の顔があって、



どうしてか、その瞳に吸い込まれてしまう。



太「A、怪我はないかい？」



『……あ、うん！夜叉美桜のお陰で』



というより……！こんなことをしている場合じゃない‼



直ぐ様に起き上がり、夜叉美桜を操る。



敵は……10数人といったところだろうか……。



多分、さっき撃ってきたのはスナイパー。この配置だと……もう１人いる。



ここは、兎に角…もう一人のスナイパーを見つけるまではあまり動く訳にはいかない。隙を突かれたら、元も子もなくなる。



『夜叉美桜……私達を護りなさい‼』



私の掛け声と共に、切り刻む美桜。



夜叉の動きに着いては行けず、次々と薙ぎ倒される。



もう一人のスナイパーは……！



探そうと辺りを見回すと、先程のスナイパーが銃撃をし、動きを阻止されてしまう。



『ッ！』



どうすれば……！



そう、考えた時だった…



不意に、治に抱き締められ



太「A、伏せて……！」



治の腕の中だと気付いた時には、



スナイパー二人ともが撃たれていた。

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