契約項目・伍 ページ6
『ぇ、愛...?』
突然云われた
「簡単に云って仕舞えばね、私は数ヶ月前、君に一目惚れしたのさ。勿論直接言葉を交わした訳でも無いから、君は知らないだろうけど、ね?」
道化師男の笑顔が、柔らかな微笑みから、段々と裏の或る黒い笑へと変わって行く。
『っ、でも、一目惚れしたから誘拐だなんて、そんなの莫迦げて』「君の情報を調べさせて貰ったよ。」『_________!!!』
頬に冷や汗が垂れて行くのが解る。
其れを見た彼は笑みを更に際立たせる。
「君は小学生の時、交通事故で両親を亡くして居るね?」
ドクリ、と歪な心音が、頭に直接響く。
『ぁ、なん、で...』
「大変だっただろう?親戚を盥回しにされた挙句、何処も手一杯になって追い出され、一人孤独に呼吸をするのは......」
『やめ、て』
やめて。
「友達は居る様だけど、果たして其の友達の周りはどう思っているのかな?」
やめてよ。
「あ、そうそう!親戚の人達も、皆君を鬼魅悪がったんだろう?」
やめてったら。
「若しかしたら...」『やめてください!!!!!』
私は此処に来てやっとの思いで反論をした。
余りにも突然声を荒らげた為、道化師男も目を見開いて私を見ている。
『っ、確かに、私には両親も、親戚も居ないし、完全に孤独な人間です。けど...けど!!!』
《Aと私は、ずっと親友だよね!!!》
渚紗。貴方だけは、私の隣に居てくれた。
『私だって、生きていたいんだ!!!!!』
「_______!!!」
其の瞬間、私は道化師男に向かって走り出していた。
《体格差では私より此奴の方が有利だけど、其れでも良い。兎も角、此奴から逃げなければ...!》
そう思い、彼の脇腹付近目掛けて突進した。
筈だった。
「本当に君は面白い娘だよ。」
ズルッと滑る音が聞こえ、私の身体は大きく傾いた。
其の儘身体は地面とぶつかり、肋骨が少し悲鳴を上げた。
『いっ、!?』
慌てて足を挫いて無いか確認しようとすると__________
下半身その物が消えていた。
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暫くシリアス路線です。
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輪廻(プロフ) - 明日は昨日さん» コメント有難う御座います!え!?合格おめでとう御座います…!👏私の作品で勉強の励みになってたとは…嬉しい限りです!😭✨これからも皆さんを待たせてしまった分を取り返せる様に頑張って執筆していきますので、応援よろしくお願いします! (2月4日 9時) (レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
明日は昨日 - 投稿再開に舞い上がってます。私事ですが、今年私も受験合格したので自分の事のように嬉しいです。貴方の作品を読んで勉強頑張れていたのでほんとに感謝しかありません。最後に、おかえりなさい!! (2月4日 3時) (レス) @page31 id: 64c7ef5d7c (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - NONAMEさん» コメント有難う御座います!嬉しいお言葉です…!😭💕凄く焦らしてる様な感じで停止してしまった事、誠に申し訳御座いません🙇♀️さっと受験終わらせて執筆に戻れる様精進して参りますので、気長に待って居て呉れると助かります…! (10月22日 19時) (レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - 受験頑張って下さい! (10月22日 10時) (レス) @page31 id: 2ae7d2d5c3 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - おにぎりまるさん» コメント有難う御座います!最高だなんて…勿体無いお言葉ですが迚嬉しいです😭✨皆さんがごすいのキャラでキュンキュン出来る様コレからも頑張ります!👍👍 (9月1日 9時) (レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:輪廻 | 作成日時:2023年3月30日 22時