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そう言ってミサキが指をさした先には綺麗な顔をした男の子が1人で座っていた。彼はユカの兄であるうちはサスケだ。学年はユカより1つ上で、顔もよく成績優秀ということもあり、女子の人気も高い。クールな性格のサスケは、他の生徒と群れる様子もなく、女子たちから黄色い声援を受けていた。
サスケちゃんは1つしか歳が違わないのに、強くてかっこいい、とても頼りになるお兄ちゃんです。筆記も実技も成績トップなサスケちゃんは今回の卒業試験、アカデミーの首席として合格することになると思う。妹としても鼻が高いです。
イルカ 「次!うちはユカ!」
ユカ 「ひゃっ・・・はい!」
ミサキ 「遂にユカの出番ね!」
そんなことを考えていると、ユカはイルカに呼ばれた。驚きと緊張のあまり、ユカは返事をする声が裏返る。そしてユカはゆっくりと立ち上がった。
ミサキ 「ユカ!」
ユカ 「!?」
ミサキ 「頑張って!」
ユカ 「・・・うん・・・。」
ミサキの声援を受けたユカは、静かにうなずくとカクカクした動きで別教室へ向かっていった。
今回の試験内容は「分身の術」。でもユカは分身の術ができないのです・・・。そもそもユカが使える術は1つだけ・・・。その術は「創世術(そうせいじゅつ)」。簡単に言うと想像したものを具現化するという術です。ちまたではマイナーで高度な術だと言われているようですが、空想が大好きなユカにとっては、とても使いやすい術なんだ。でも、この便利な術に頼り切っているせいか、他の術が全く使えないのです。普段の授業ではバレないように創世術で誤魔化してやりくりしてきたんだけど、これは1人ずつ受ける厳正な試験。今回もその誤魔化しが通用するか心配です。。。
コンコンッ
ユカは緊張しつつもドアを2回ノックした。
ミズキ 「どうぞ。」
ガラガラガラ・・・
中から教師の声がして、ユカはドアを開けて中に入った。
ユカ 「うちはユカです。よろしくお願いします。」
ミズキ 「じゃあどうぞ。」
ユカ 「はい・・・。」
イルカとミズキという中忍の前に立った、ユカは分身の術の印を結ぶ。
ユカ 「・・・分身の術・・・。」
そしてチャクラを練ったユカは自分の姿を思い浮かべた。
ポムッ!
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作者名:らむ | 作成日時:2021年1月19日 2時