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ピピピピピ・・・。
朝7時。目覚ましが軽快に鳴った。目を開くと、カーテンの隙間から差し込む眩しい光が目に入った。
ユカ 「ん・・・。」
目覚ましを止めたユカは着替えをして、髪の毛を適当に梳かし、台所へ向かった。ふと玄関を見るとサスケの靴はなかった。どうやらあれから帰ってきてはいないらしい。しかも、台所には皿やグラスはなく、サスケは朝ごはんも食べずに出かけてしまったようだった。
そして、ユカも軽めに朝食を済ませると家を出た。外はとてもいいお天気で、気温も高かった。
・・・こんな天気のいい日は貧血になりやすいので苦手です・・・虫もいるし・・・。
ユカ 「アブちゃん!」
ポムッ!
ユカは昨日と同じく、家を出ると創世獣のアブソルを召還した。
アブソル「フォー。」
ユカ 「演習場までお願いできる?」
今日も貧血になりそうだと予測したユカは、アブソルの背中に乗って演習場まで向かった。
シュウル「ユカァ!」
演習場につくと、シュウルとミサキはもう到着しており、ユカに手を振ってきた。
タッタッタッ!
ユカ 「おはよう!」
ミサキ 「それも創世術?」
2人の目の前まで駆け寄ったユカは2人笑顔で挨拶をした。するとミサキは不思議そうな顔でアブソルを覗き込んだ。
ユカ 「うん。創世獣のアブソルだよ。貧血になりそうだったから乗せてきてもらったの。」
シュウル「へぇ・・・動物みたいだけど・・・少し違うんだな。」
ユカ 「ユカのオリジナルだからね。」
ヒュゥゥゥ・・・
その時、強い風が3人の間を駆け抜ける。ユカはゴミが目に入り、目をぎゅっとつぶった。
ユカ 「きゃっ・・・!」
シド 「おはよ。」
ユカ 「!?」
シドの声が聞こえ、目を開くと3人の目の前には、いつの間にかシドが立っていた。
シュウル「シド先生!」
ミサキ 「いつの間に!」
シド 「それがユカの創世獣か?」
ユカ 「・・・ひゃっひゃい!」
前置きのないシドの登場にユカは動揺して声が裏返った。
シド 「獣というよりペットみたいだな。」
ユカ 「そんなこと言うとアブちゃん怒りますよ?」
アブソル「グルル・・・。」
シド 「そうか。悪かったな。」
微かに怒ったように牙を向いたアブソルにシドはクスリと笑って謝った。
ミサキ 「先生!演習ってどんなのやるんですか?」
シュウル「戦いとか?」
シド 「まだお前たちは戦えるレベルにないだろ。」
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作者名:らむ | 作成日時:2021年1月19日 2時