＃１ ○忍者への第一歩○【名前固定】NARUTO少年編夢小説 (ページ12)

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そして午後になり、再度教室に集まった卒業生たちは１組１組イルカに呼ばれ、担当上忍の先生と共に教室を出て行った。ちょうど半分くらいの生徒がいなくなったところで、ユカたちもお呼びがあり、先生が待っている教室の外に出た。

シド「はじめまして。」

教室を出ると、そこには背の高い黒髪の男性が立っていた。

ミサキ「カッコいい・・・。」

シュウル「ちっ。」

優しい笑顔にフワッとしたくせ毛の黒髪。どこか儚げな美形といった感じの先生にミサキは見惚れ、シュウルは舌打ちをした。どうやらこの人がユカたち３人を受け持つ担当上忍らしい。

シド「じゃあ行こうか。」

ユカ「はい・・・。」

ユカたちは先生に連れられて屋上へ向かった。適当にイスに座ると先生は笑顔で切り出した。

シド「まずは自己紹介をしてもらおうか。」

ミサキ「先生からしてよ。」

ユカ「・・・・・・・。」

ミサキは人当たりの良い、いつもの様子で先生に笑顔でそう言った。ユカは人見知りを発動させていたため静かに事の成り行きに任せようと様子を伺っていた。

シド「そうだな。」

少し考えるような素振りを見せた先生は、コホンと一度咳払いをすると自己紹介を始めた。

シド「俺の名前は黒羽(くろは)シド。趣味は鳥との対話で・・・好きな鳥はトンビや鷲。得意な忍術は幻術だ。体術は苦手だな。こんなところでいいか？」

ミサキ「幻術かぁ・・・。」

シュウル「趣味が鳥との対話って・・・地味・・・。」

顔に似合わず意外と地味な趣味を持つシドに、シュウルは残念そうに言った。

シド「じゃあ右から自己紹介して。」

シュウル「俺は雷桐シュウル。趣味は剣道で好きなことはダチと遊ぶこと。嫌いなことは・・・勉強だな！得意な忍術は雷遁系の術。将来の夢は暗部に入ることだ！」

シド「暗部か・・・。」

ハキハキと話したシュウルにシドは暗部を目指すなんて珍しいなと思った。

シド「じゃあ次。」

ミサキ「海音ミサキといいます。趣味は草笛と菜園、好きなものは自然で嫌いなものはお肉です。得意な術はありませんがアカデミーで習ってきた基礎は完璧です。将来の夢は紅先生みたいな綺麗でかっこいい、上忍くノ一になることかなぁ。」

ミサキは少し考えるようにしながらも笑顔でそう語った。最後はユカだ。心臓の高鳴りを押さえながら何を話そうかと目を泳がせる。自己紹介や人前でしゃべるのは昔から苦手なのだ。