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少し戸惑ったようにユカが聞いたのは第三試験予選のことであった。
ユカ 「あの2人は戦ったんですか?」
カカシ 「・・・・・・・。」
ユカ 「・・・みーちゃんが棄権したんですよね。」
カカシ 「どうしてそう思う?」
問い詰めるかのように話すユカにカカシは聞き返した。
ユカ 「ユカが見ていない試合で負けたのはカブトっていう人のチームの1人と音の女の子、それにテンテンちゃん、サクラちゃん、いのちゃん、みーちゃん、キバくん。その中で医療室に運ばれなかったのはサクラちゃん、いのちゃん、みーちゃんの3人ですよね。」
カカシ 「あぁ。」
ユカ 「12試合あるのだから合格者は12名いるはずだけど、11名しかいなかった。ということは、どこかが引き分けて両者とも通過にならなかったのかなと思いました。」
カカシ「・・・・・・・。」
ユカ 「サクラちゃんは第二試験で何かあったのか、髪の毛が短くなっていました。そしてユカが目を覚ました時にはいのちゃんも髪の毛が短くなっていた。サスケちゃんを取り合う恋敵でライバルの2人が戦って引き分けたのかなって思ったんです。」
ユカの話を聞いてカカシは鋭いなと思った。
ユカ「そしてユカが見ていないところで出た勝者は砂の2人とシカマルくん、ナルトくん、シュン。みーちゃんはシカマルくんに負けたって言ってたけど、まともに戦って無傷で負けられるような相手じゃない。それにシカマルくんはケガをしていたしね。シュンもみーちゃんも無傷なところを見ると2人が当たって不戦勝でシュンが勝って、口裏を合わせたのかなって思って・・・。」
カカシ「素晴らしい読みだな。その通りだ。サクラといのが引き分けたんだ。」
ユカ「やっぱり・・・。」
カカシの言葉にユカは切なく笑った。
ユカ「気ぃ使わせちゃったな・・・。」
カカシ「本当にお前のチームは仲がいいんだな。」
ユカ「いえ・・・。元はと言えばあの2人が仲良しで・・・そこにユカが無理矢理混ざろうとしただけなんです。表向きは仲良しに見えるかもしれませんが、ユカは2人のお飾り・・・みたいなもので・・・。」
そう言ってユカはカカシに苦笑いを向けた。
カカシ「お前が倒れている間、2人はずっと心配してたぞ。うちの班じゃ考えられない。」
ユカ「!?」
カカシ「俺には2人が必死にユカを守ろうとしてるように見えたけどな。」
ユカ「・・・今度はユカが2人を守るって決めてたのにな・・・ユカはダメだなぁ・・・。」
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作者名:らむ | 作成日時:2021年2月11日 4時