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「 あ、あのー… 」
肩にかけていた鞄をクッションの様に抱きしめ乍Aは黒服の元に近づいて行った。
マフィアの入口付近に居た黒服が一斉にこっちを見る。
Aは既に泡を吹きそうな勢いだった。
黒服「 何の用だ。此処は一般人が近付くような所では__ 」
キビキビとこちらを睨みながら話す黒服にAは何を思ったのか一言、
「 な、中原中也!! 」
と叫んだ。
指名手配がされていない仲間の名前、ましてや幹部の名前を叫ぶ者。
さて此処迄来れば黒服だろうと気付くだろう。
目の前の女は一般人では無い、と。
Aからすれば 中原中也の妻です、 迄云うべきだった、と後悔しているのだが相手が幹部ともなれば名前だけで充分だった。
充分___ それは悪い意味にとって。
黒服は態度を変え、こちらを警戒するように自らの腰に手を当て、リボルバー _ 所謂回転式拳銃に手を当てる。
黒服「 中原幹部殿に何の用だ。 」
敵襲かと警戒されているのだ。
Aもそれには気付いたようで、胸のそばで必死に手を振って違う、と訴える。
「 わ、私は中也のつ__ 」
_ 「 皆、拳銃から手を離せ。 」
その時だった。
先刻、何処からか出てきたその者は、凛とした声で黒服に指示を出した。
バッ、と一致した音で身を小さくしてその者に従う黒服__ 否、尾崎紅葉の部下達。
「 こ、紅葉さん! 」
尾崎「 ふふ、久しいのぅ__ Aや。 」
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まりな - 面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年1月27日 11時) (レス) id: 432d65a945 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸水素なとりうむ(プロフ) - 凄く続きが気になります!!更新ファイトです! (2017年12月24日 2時) (レス) id: aeb5ce3320 (このIDを非表示/違反報告)
毛糸 - 第一次反抗期戦争の方からきました!! とても面白かったです!!これからも更新頑張ってください!( ´∀`) (2017年12月9日 19時) (レス) id: 1ec397df0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カスミ | 作成日時:2017年12月7日 19時