糸師凛はマネの犬

わん17 ページ18

・遅めのバレンタインです





『ふんふーん』







「……なんか扉の向こうのA、期限良すぎないか…？」


「………今日、何の日か知ってんのか潔」





「……バレンタインデー……」








そう、今日はバレンタインデー

前日に作れって？うるさいよ




凛ちゃんにはもちろん。でも仲良い人にも渡すから結構な量を作らないといけない




『…甘ったるい匂い』



当分は甘いもの見たら吐きそうになるくらいやばい匂いがぷんぷんしてるよ




『んあ、いい匂い！』




皆にチョコ渡しても良かったんだけど、クッキー作ってみたかったんだよね。丁度いいしこの機会にやろうかなって思ってクッキーにした





『…出来た！』




我ながら、良い出来


可愛くラッピングして…私完璧じゃない…？！






『渡しに行こう…！』





まずは私の癒し、潔くん





『いーさぎくんっ』


「うわっ…Aか…」




背中に飛びついたら、びっくりした顔で私を見てきた(可愛い)


よく見ると耳赤いし





『今日何の日でしょーか』


「んえっと…その…」


『んー？』


「うっ…バレンタイン……です」


『そうです！あげます！』


「う…嬉しい……ありがとな」






その笑顔のためなら私頑張れるっっ




・




ᥫᩣクッキー 「友達」




・

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