第28話 ページ32
談話室に入ると、やっぱりみんないて、“大丈夫?”などとそれぞれ声をかけてくれた。
みんな心配してくれたんだなー、と少しほっこりしながらも、これから話すことをみんなに伝える。
これも、暗くないよう、笑顔で自分自身の感情を欺いて。
『とりあえず大丈夫!
でも、話したいことがあるから、食べながらでも聞いてくれる?』
みんなの答えは揃ってyes。
私も席について話始めた。
『えっと、何から話せばいいのかな。
とりあえず、先に謝るね。ごめんなさい。たぶんこれからみんなに迷惑かけると思う。ほんとにごめん。』
軽く頭を下げ、下を向いて目を思いきり瞑る。
顔を上げてからは、なるべく笑顔で口を開く。
『んーっと、私がここに来た理由。しっかりと話したときなかったよね。
まずそこから話す。
一言で言うと、私、家出してきたんだ。
私の親は、FSCの会長である逢坂壮志。あの人は音楽やお芝居を良く思ってない人だったんだ。だから、私の夢も、そーちゃんの夢も、否定された。』
天馬「え、あのFSCなのか!?」
丞「そんなに有名なのか?」
天馬「そりゃ、もちろん。芸能界で知らない人はいないほど有名ですよ」
丞「へぇ...」
『話戻すねー。
んで、夢を否定されて、叔父さんもバカにされて、数年前、そーちゃんは私を残して家を出た。
そのあとを追うようにこの前家を出たんだけどねw
家出したのはいいんだけど、いく宛がなくていっくんのところに、つまりMANKAIカンパニーに転がり込んだわけ。
とりあえずここまでOK?』
笑えているのかわからないけど、笑顔を作りながらみんなを見ていく。
そして、全員がうなずいたことを確認して話を続けた。
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霞草(プロフ) - にゃんまるさん» はじめまして!コメントありがとうございます!あ、ほんとですか!?すいません、誤字ですwwご指摘ありがとうございます! (2018年1月4日 14時) (レス) id: 9d5707087f (このIDを非表示/違反報告)
にゃんまる(プロフ) - こんにちは。こちらの作品読ませてもらってます!とても面白いです!。 大変言いにくいのですが、ポリ袋じゃなくてポチ袋じゃないでしょうか?そういう仕様でしたらすみません。 (2018年1月4日 13時) (レス) id: f67bcd144c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霞草 | 作成日時:2017年9月26日 16時