猫被りの病み人間は社畜です【文スト】

番外編 ページ38

『誰も居ねぇけどただいま〜……ん？』




何故か机の上にカステラがある




他にも、ひよこ饅頭やその他諸々長崎の名物品が勢揃い




鍵を掛けていたのにも関わらず、だ




『……なんで？』




侵入された形跡もねぇし……変なの




適当に手を着くと、かさっと紙の音がする




『んあ？ああ、手紙か。えーと……お土産だよBy作者……？』




なんだこれと思い乍ら紙を丸めてポイッと捨てる




お土産かぁ




作者っつーのが誰かはわかんねぇけど、お土産なら探偵社にも持ってった方が良いのか？




そう思って机の上に鎮座するお土産を見ると、何と吃驚社員用と書かれた紙と共にカステラとひよこ饅頭があった




そして乱歩さん用のお菓子の詰め合わせもあった




何だこの作者っつー奴




僕の思考回路読めてんのか？




そーいや作者って小説とかに居るよな




なんだ？小説家気取りか？




まあ一応ここにあるんだし探偵社員に持ってくか




・




『皆さ〜ん、これ食べませんか〜？』




みんなが休憩時間に入った頃、声を上げる




玲愛「なになに〜？わぁ！お饅頭とカステラだぁ！」




敦「美味しそうですね」




乱歩「ね〜」




『あ、江戸川さん。江戸川さん用にお菓子の詰め合わせもありますよ』




乱歩「気が利くじゃん」




『お褒めに預かり光栄です』




バレリーナのような優雅な礼を巫山戯るようにする




国木田「どう云う風の吹き回しだ？」




国木田さんが鋭い目で僕を見乍ら云う




『し、知り合いが長崎に旅行に行っていたらしくて、お土産を探偵社の方々にも買って来てくれていたんですよ』




作者なんて奴知らねぇけど




そう云い訳をすると、何時もの場所にお菓子を置き僕は立ち上がる




太宰「何処に行く気だい？」




『自分の机へ。僕は未だ仕事がおわってませんので。皆様でお楽しみ下さいな』




にこやかな笑顔で云って自分の机へ歩き出すと、乱歩さんが僕を呼び止めた




乱歩「今くらい良いんじゃない？」




乱歩「ちょっとくらい休まないと倒れられて逆に困るよ」




『……そうですね……？そうします』




どうしたんだ今日の乱歩さん




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ただいまです！楽しかったですよ〜！

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