愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

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『……今何時……？』




時計を見れば朝の11時




遅刻！




では無かった




『今日から1週間謹慎だった』




謹慎という事は実質1週間の休み




最高ですか？




はい、最高です




誰にも起こされない




誰にも邪魔されない




私は麗奈達が住んでいる探偵社寮では無く




自ら部屋を借り、そこに住んでいる




麗奈とは違う所に住んでいて良かった




何をしようか




『……先ずは買い物かな？』




冷蔵庫の中を見てそう独り言を云う




買いに行く時間が無く、何時も食べないか、インスタントで済ませていたからか




冷蔵庫には殆ど何も入っていなかった




『近くにデパートがあったはず……』




適当に選んだ服を着、フード付きの上着を羽織る




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『これと、これ買って……あ、これ売ってたの？買わないと！』




探偵社に入って初めて




18歳の私として買い物した




何時もは気を張って居るし敬語だし色々で




結構疲れる




まあ麗奈が楽しそうだし良いんだけどね




『ふぅ、沢山買ったぁ〜。ちょっとお菓子買いすぎたかな？太っちゃう？』




普通の女子の様な事をし、普通の女子の様な口調で物事を云う




それが普通じゃない私にとってはそれが楽しい




「そんな事無いですよ〜！」




「あら、嘘は行けませんわよ！」




「ホントホント！麗奈ちゃんはとっても可愛いわよねぇ〜」




カゴから、エコバッグに入れ替えようとしていた時




ふと見知ったならぬ聞き知った声が聞こえた




1人は麗奈




後はえーと……あ、ナオミちゃんと春野さんだ




春野さんとナオミちゃんは麗奈を褒めているようで




麗奈は少し顔を赤くして照れている




あれ、仕事は？




あ、今は休憩時間だっけ




何時もの私なら羨ましがっているのかな




でも残念




今の私は実質1週間の義務休暇なので！

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