愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

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『なっ……』




麗奈に近付き乍口を開く




『何を云っているの？大丈夫？熱とか……無い？』




麗奈は近くに居た敦くんの後ろに回った




「来ないで！この人殺し！！！」




泣き叫ぶ麗奈




『っ……』




国木田「本当なのか……？」




「そ、そうです！あの人殺しが、お母さんとお父さんを殺して、そ、それから、家を燃やしたんです！」




太宰「どうして今？」




「わ、判らないです……どうしてこんな事を忘れて……」




震え乍云う麗奈の方へ皆が集まり、私の周りには1人として居なかった




鏡花「何故殺したの」




殺意マシマシに聞く鏡花ちゃん




まるで、私が殺したと確信しているかの様な云い方




……仕方無い




教える(・・・)のには良い機会かもしれませんね



『……何故殺したか？貴方は、殺しに意味を求めていたのですか？』




笑い乍鏡花ちゃんと太宰さんを見、云う




敦「そんな事っ！」




太宰「つまり、意味無く殺したと云う事かい……？」




『いいえ、勿論意味のある殺しでしたよ』




「2人を殺して、意味がある訳が無い！なんでっ、なんでっ！！！」




『……五月蝿いなぁ……麗奈はそれしか云え無いの？』




雰囲気を変えると、簡単に怯える麗奈




馬鹿げてる




麗奈をポートマフィアに入れたら、自死しそうだな




そんな事を考え乍窓近くに行き、窓を開ける




『意味はあったよ。私は』




『……私は、自由と云う物を得られた』




私は少し笑った

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