愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

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中也「んあ？なんだ手前。何故俺の名前を知っている」




『普通は知っていますよ。泣く子も黙る天下のポートマフィア五大幹部、重力使いの中原中也の事は』




樋口「中也幹部、その者は探偵社員です」




中也「成程な……太宰のぼんくらも此処に来てるのか？」




『ええまぁ……』




芥川さんも聞きましたよ、それ




揃いも揃って太宰さんの事大好きなのですか？




おっと、芥川さんは兎も角




中原さんに気付かれたら殺されかねませんね




なんせ、"大嫌いな奴(相棒)"ですからね




中也「何か変な事考えてんじゃねぇのか？」




『その様な訳ありませんよ』




野生の勘ですかね




芥川「僕は太宰さんの元へと行かねばならないのです」




中也「駄目だ」




樋口「何故です！？芥川先輩がこんなにも行きたそうにしているのに！」




中也「駄目だ。任務を放棄して迄太宰に会いに行く事は許さねぇ。仕事は仕事だ」




『……中原さんだけでも戦力としては足りるのでは？』




思わず云う




芥川「そこの小娘の云う通りです。中也幹部、許可を！」




中也「だからなぁ」




樋口「私からもお願いします！土下座でも何でもしますから！」




中也「土下座はしなくて良いぞ……手前にはプライドとかねぇのかよ」




樋口「芥川先輩の為ならプライド等かなぐり捨てますよ！」




中也「すげぇな……」




中也「兎に角だ。護衛を勝手に外れる事は……」




「良いよ」




冴えない優しそうな白衣姿の中年男性が中原さんの言葉を遮る




中也「！？首領！？」




首領……




『ポートマフィア首領、森鴎外……？』




森「おや、私の事を知っているのかい？驚きだね」




今日は厄日ですか？




嗚呼、胃が痛い

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