愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

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ナオミ「結構並んでますわね」




賢治「ですね！」




与謝野「並ぼうかね」




敦「なら僕は乱歩さんの……」




鏡花「駄目」




谷崎「ぼ、僕ちょっと胃が……」




ナオミ「お兄様？」




谷崎「はい……」




国木田「ほ、本当に乗る、のか？」




太宰「国木田くん怖いのかい？」




国木田「ち、違う！」




声と躯が震えてますよ




「楽しみね！」




『……うん、楽しみ』




乗っている人は、叫んでいるけれども




降りて来た人達はなんだか楽しそうで、私も楽しみになって来て居た




早く順番来ないかな……




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




［次の方どうぞー！］




暫くして、やっと私達の番になった




国木田「ま、先ずはだな」




与謝野「国木田、アンタ1番前に乗りな」




国木田「え！？」




「じゃあ私は、Aと一緒に2列目に乗ります！」




『え』




ナオミ「では3列目にお兄様と乗りますわ！」




谷崎「ナ、ナオミ！？前過ぎない？」




ナオミ「あら、お兄様は最後尾が良いのですか？」




谷崎「最後尾……そのままでいいです」




太宰「私4列目で1人で乗る」




鏡花「5列目は敦と私」




敦「え」




賢治「じゃあ僕は最後尾に乗ります！」




与謝野「妾もそうしようかね」




賢治「お隣さんですね！」




与謝野「そうだね。間違っても怪力で機械を壊すんじゃないよ」




賢治「判りました！」




［では、安全バーを下ろしますね〜］




敦「太宰さん！ちゃんと安全ベルトとバーして下さい！」




太宰「えぇ〜！」




谷崎「や、やっぱりボク、乱歩さんの処へ……」




ナオミ「もう無理ですわよ、お兄様♡」




後方が五月蝿いです




国木田「怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない」




前方も五月蝿かったです




寧ろ貴方の方が怖いです




［それでは〜！行ってらっしゃーい！］




ジェットコースターが動き出す




「いい景色だね〜！」




『うん、そうだねッ！？！？』




急に下降するジェットコースター




国木田「手帳理想怖くない手帳理想怖くない手帳理想怖くない」




前からは呪詛の様な物が




後ろからは絶叫と笑い声が




私も麗奈も沢山ジェットコースターを楽しんだ




縦、横に回ったりし乍動くジェットコースター




怖いけれども楽しいです

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