ブリーチ 死神の女狐

霊が十六人 ページ17

あ「ぐ…うぁっ…！」

Aは卯の花に治療されながら痛みに苦しんでいた。

卯「もう少しですよ。」

卯の花が霊圧を少し強めながら言うが、卯の花も辛そうだった。

Aは痛み故に霊圧が漏れていたのだ。

当然その重みは卯の花に降りかかる。

あ「卯の花…一旦…ぐぅ！！」

卯「っ！！こんな時に…！」

卯の花は急にもがきだしたAをなんとか抑えようとするが、今は治療中。

どうしょうもないと思った時だった…部屋の外にいる人物に声をかけた。

卯「京楽隊長！今すぐに入ってください！」

春水は部屋から聞こえる声に入ろうか悩んでいたが、卯の花のただならぬ声に部屋の戸を開けた。

春「卯の花隊長…これは？」

春水は部屋に入ってから驚いた。

Aが苦しみながら必死に呼吸をしていたからだ。

卯「見ての通りですよ。八神隊長を抑えてください…今度は私でも抑えきれませんっ！」

卯の花は霊圧をあげ、春水にそう言った。

春「なんかよく分かんないけど…Aちゃん、ごめんよ！」

あ「ぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」

かなりの痛みなのかAは暴れた。

しかし春水が動きを抑え、卯の花がすかさず治療をしていく。

そしてある程度治療が終わった時だった。

あ「う……。」

春「…Aちゃん？」

卯「もう抑えなくても大丈夫ですよ。八神隊長もお疲れ様でした…ゆっくり休んでくださいね。」

卯の花はそう言うと、力尽きたように春水の腕の中で眠るAを撫でた。

春「卯の花隊長…Aちゃんってどこか怪我してるのかい？さっきの苦しみ方も…なにかあるみたいだけど…。」

卯「…はぁ、本人からと言いたい所ですが…仕方ありませんね。付いてきてください。」

卯の花は一つため息を零すと、そう言った。

春水も卯の花の後を追う。



飛ばします笑


春「ここは…花畑…？」

春水は思わず声を漏らした。

八神家の屋敷を出て、薄暗い町を通った先に…真っ赤な花畑があった。

卯「ここは八神隊長の許可のある者しか入れない場所です。花は彼岸花だそうですよ。」

春「彼岸花…確かAちゃんのいる隊もその花だね。…僕、許可なくはいってるけど大丈夫なの？」

卯「大丈夫ですよ。私でもいいと判断すれば通していいと八神隊長に言われていますので。」

卯の花は微笑みながら進む。

そして彼岸花の花畑のど真ん中に来た時…巨大な木がそびえていた。

春「ここは？」

卯「ここは…八神隊長の大切な人の…





お墓ですよ。」

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