霊が十五人 ページ16
朝
春「んー…よく寝た…。」
春水は起き上がり、隣のAをみた。
しかしAは魘されていて、震えていた。
春「…?この傷は…一体…。」
春水は優しくAの頭を撫でていると、首の傷に気がついた。
痛々しくある傷は、いつも赤い布で隠している所だった。
あ「なんだ…起きてたのか…?」
春「魘されてたけど…大丈夫?」
突然聞こえた声に、春水は撫でていた手を引っ込めた。
あ「大丈夫だよ。外は雨…か?」
春「え?そうなの?」
春水はそう言うと、慌てて部屋の戸を開けた。
外は土砂降りだった。
春「嘘…どうして分かったの?Aちゃ…Aちゃん!!」
あ「悪い…少し目眩がしてね。っ!!」
春「痛むのかい?…首の傷。」
春水は倒れそうなAを支え、首の傷に痛み顔を歪めたAに聞いた。
あ「…雨の日は必ず痛むんだ。今日はさらに痛む…輝夜の所まで肩借りても…いいか?」
春「!…横になってた方がいいと思うよ?必要であれば卯の花隊長呼ぶから。ね?」
春水の言葉にAは頷いた。
あ「…聞かないのか?」
春「ん?」
布団に戻ったAは、なにも聞いてこない春水に問うた。
春「聞いて欲しかった?」
あ「いや…春水が知りたいのであれば、話す。」
?「お待ちなさい。」
あ「ゲ…卯の花…。」
卯「ゲ…とはなんですか?輝夜さんから連絡があってきたんですよ。京楽隊長がいらっしゃるとはおもいませんでしたが。」
春「あはは…ちょっと訳があってね。」
卯ノ花は春水をチラリと見ると、Aを睨んだ。
卯「何度言ってもあなたは分からないのですね…八神隊長、今日は嫌でも動かないで下さいよ!」
少し黒いオーラを纏った卯の花がそこにいた。
あ「雨の日に動くことはない…春水、グレイを連れてきてくれないかな。あーあと、卯の花がいいって言うまで入るなよ。」
春「グレイか。忘れてたよ…輝夜ちゃんに見つからないように、だよね?」
春水はそう聞き、Aが頷いたのを確認すると部屋をでた。
輝夜がグレイと話していることも知らずに。
あ「はぁ…」
卯「お久しぶりですねAさん。現世はどうでした?」
卯の花は懐かしむように話す。
あ「あぁ。…現世は疲れるよ。それと、最近竜馬の動きが変だ。後で総隊長に話すつもりだが、卯の花…私に何かあったら輝夜を頼むぞ。」
卯「えぇ。…そろそろ痛みだします。最善は尽くしますが、耐えてくださいね。」
Aはそれを聞くと、ニッと笑った。
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ユキユキ (本体)(プロフ) - うたプリ大好き?さん» ありがとうございます! 更新頑張ります^^ (2017年10月11日 2時) (レス) id: fee4a0facb (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 体調崩さない程度で更新頑張って下さい! (2017年10月10日 12時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ユキユキ (本体)(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 申し訳ございません!!!めちゃくちゃ更新遅れてました(´;ω;`) 時間見つけながら話を考えてるんですがよく寝落ちで消えたりで災難?ばっかりでして笑更新遅れてしまった分も頑張って行きますのでよろしくお願い致します! (2017年10月10日 1時) (レス) id: fee4a0facb (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています。もう更新はされないのでしょうか? (2017年10月10日 0時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ユキユキ (本体)(プロフ) - スノーだるまさん» ありがとうございます!藍染…ホントですね笑 簡単に見つけられる方法を教えていただきありがとうございます(*⌒▽⌒*) (2017年8月17日 20時) (レス) id: fee4a0facb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキユキ x他1人 | 作成日時:2017年2月19日 4時