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霊が十三人 ページ14

黒い狐「貴様…何のようだ…?」

あ「そうカッカしないでよ…先代の八神家当主が虚圏に入る時、黒狐を使ったって書物に書いてあった。」

Aは真っ暗な世界にも関わらず、黒い狐の赤目を見つめた。

黒「言った筈だ…俺は貴様には従わん!!立ち去れ!!!」

黒狐がそう叫んだと共に…ガシャン!と鎖の音がした。

あ「白灯(びゃくとう)

Aがそう言うと…真っ暗な世界は明るくなった。

すると…黒狐の姿が露わになり、鎖で縛られていた。

あ「一応主なんだけど…。なら、虚圏について何か知ってる?」

黒「フン!俺は八神家が嫌いだ!!」

黒狐は忌々しそうに鎖を見つめ、Aを睨んだ。

するとAは、黒狐の鎖を…外したのだった。

ガシャリと落ちる鎖を、黒狐は驚いた表情で見つめた。

あ「邪魔でしょ。」

Aはそう言うと、黒狐の前に座った。

黒「なぜ…外した。」

黒狐の赤い瞳がAを射抜く。

あ「言っとくけど…私は先代とは全く違うわよ。八神家現当主・八神Aだ。」

Aはそう言うと、黒狐の目を見た。

その目は…優しい目をしていた。

黒「…!!…ふざけるな!ふざけるなよ小娘がぁぁぁぁぁ!!」

黒狐はそう叫び、Aに飛びかかったが…Aはそれを避けて、黒狐の頭を優しく抱き締めた。

あ「…辛かったよね。」

黒「…!?」

黒狐はAの言葉に…動きを止めた。

あ「ずっとここにいて…独りぼっちで…ずっと……苦しんでた。確かに八神家前当主はあなたに酷い事をした…けどね?私はそんな事しない。私は…本当のあなたが見たい。」

Aはそう言うと、黒狐から離れた。

黒「…俺は……もうなにもしなくてもいい…のか?」

あ「…。」

黒「俺は…!!もう破壊をしなくても…!!いいのか!?」

黒狐はボロボロと涙を…流した。

Aは、そっと黒狐を撫でることしか出来ない。

かつて黒狐は破壊の王として恐れられた。

それは先代の八神家当主…そして黒狐は当主に利用された後、この真っ暗な世界に…捨てた。

あ「もう…あなたは自由よ。」

黒「…うぅ。」

あ「さ、黒狐…この世界を出よう。…外の世界を見せてやる。」

Aはそう言うと、黒狐を掴んで…二人共…消えたのだった。



続く。

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ユキユキ (本体)(プロフ) - うたプリ大好き?さん» ありがとうございます! 更新頑張ります^^ (2017年10月11日 2時) (レス) id: fee4a0facb (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 体調崩さない程度で更新頑張って下さい! (2017年10月10日 12時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ユキユキ (本体)(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 申し訳ございません!!!めちゃくちゃ更新遅れてました(´;ω;`) 時間見つけながら話を考えてるんですがよく寝落ちで消えたりで災難?ばっかりでして笑更新遅れてしまった分も頑張って行きますのでよろしくお願い致します! (2017年10月10日 1時) (レス) id: fee4a0facb (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています。もう更新はされないのでしょうか? (2017年10月10日 0時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ユキユキ (本体)(プロフ) - スノーだるまさん» ありがとうございます!藍染…ホントですね笑 簡単に見つけられる方法を教えていただきありがとうございます(*⌒▽⌒*) (2017年8月17日 20時) (レス) id: fee4a0facb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキユキ x他1人 | 作成日時:2017年2月19日 4時

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