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『はい、銀時さんのも終わりました。とりあえず大怪我組はもう動きすぎないようにした方が』
「やんのかチャイナ」
「お?買うぞコラ」
『総悟、神楽ちゃん』

「っ待ってくれ!」
『!!、九兵衛さん、お妙さん…?』

2人で話すため、手当の時はいなかった妙と、同じく話すためいなかった九兵衛がえりのことを呼び止めた。

「おいおい、なんの用があって話しかけてんですかぃ?」
「姉上と話してたんじゃ」
「そうなんだが…そこの君と…話がしたくてね」
『私に何か御用ですか?』
「……その…君も、剣士、なんだよね?」
『?、はい、そうですが……』

九兵衛と妙がえりに歩み寄り、すこしして、九兵衛が口を開いた。

「ぼ、僕と…




…友達になって欲しいんだ。」
『……へ?』

思ってもみなかった話でえりはきょとんとしたまま言葉を繰り返すように言った。

『……私と友達?』
「ああ」
『九兵衛さんが?』
「九ちゃんだけじゃないの。私もよ。」
『お妙さんも、ですか?』
「ほら、剣術を習って強い女の子ってあまり見かけないじゃない?それに私たち、同い年だもの。
剣術経験者で同い年同士、もっと交流を深められたらなって思ったの。」
『……友達……』
「いや、だったかな?」

えりはぱちぱちと目を瞬かせていたが、次第に頬を緩ませ照れたように笑った。

『…ううん、嬉しいです。ふたりが良ければ是非。
昨日の敵は今日の友、とも言いますしね。』
「!!」
「それじゃあ、今日からお友達ね。改めてよろしく、えりちゃん」
『はい、よろしくお願いします、お妙さん、九兵衛さん』
「妙でいいわよ、九ちゃんも、九ちゃんでいいって」
「ちょ、妙ちゃん…」
『…妙ちゃん、九ちゃん、で、いいですか?私もえりと呼んでください』
「!!、ああ、わかったよ、えりちゃん」

3人キャッキャと話し出しており、その様子を見ていた沖田は珍しいと言わんばかりの表情をしていた。

「珍しいですぜ、えりがあそこまで距離詰めてんのは」
「え、そーなの?あの子友達多そうなイメージあるんだけど」
「あっちいた時は事情が事情で上辺だけの友達って感じのが多かったんだよ。それプラス、俺らと一緒にいちゃ、距離が出来んのも……な。」
「本人はさほど気にしてない様子だったが…やっぱり羨ましいってのもあったのか…」
「………………」

何故か少し流し目になった銀時だが、隣で「姉御達だけずるい」と騒ぐ神楽を酢昆布で黙らせ、携帯を取り出し連絡交換をしている姿を眺めていた。

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lua(プロフ) - pixivから来ました!!この作品めっちゃ好き (1月16日 12時) (レス) @page1 id: 7cec922e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyina | 作成日時:2023年8月21日 2時

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