検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:1,968 hit

ページ2

「ところで……」
『ん?』
「いつから気づいてたんですか?九兵衛さんが女性だって」

一先ず落ち着き、柳生家の人間に許可をとってその場で手当をさせてもらっていると、手当が終わった新八がふと気になったことをえりに聞いてみることにした。

えりは、ぱちりと目を瞬かせ、作業の手は止めぬまま気づいた所を話し出していた。

『いつからって……最初立ち姿を見た時に喉仏は見られないし、女性特有の歩き方してる、…それからやはり胸の抵抗に晒しを巻いてるとはいえ、勝ててないところ、それから声のトーンが男性に比べたら高い、あとは体格に女性特有の』
「まだ続きます!?」
「えりは零番隊隊長、そういう調査だって色々やってますぜぃ」
「それに、同じ女性だ、強さのレベルはどっちが上かはやってみねぇと分からねぇが…どんな感じにその身体を生かしてるとかわかんだろ。」
「えりの隊は救護班も兼ねてる。体の特有なんぞいちばん分かるだろう。」
『今度九兵衛さんに手合わせお願いしたいですよ。腕がなります。』
「ははは……」
『はい、土方さん終わりです。とりあえず戻ってからまた怪我の調子見るんで…あとしばらくは包帯ぐるぐる巻きです。』

土方の手当が終わったえりは銀時の見える範囲での怪我の手当に回った。

最初は1番気がかりな石灯篭が直撃したところの手当てをと思ったのだが、銀時が断ったのとさすがにこの場ではということで服の上からの触診+沖田の監視(これは何故か沖田が1歩も譲らなかった)、そして見える範囲の手当てのみになった。

『多分、あざにはなってるんで。帰ったら確認して晴れが引かなかったりアザがどす黒く変色したりしたら病院いってください』
「おー」

触診が終わり、土方にちょっかいを出し始めた沖田を横目にテキパキと手当する中、えりは思い出したかのように銀時に『そういえば』と聞き出した。

『銀時さんって戦闘経験者ですか?しかも長期で命の危険にも晒されたような』
「!?!?」
『戦い方見てて思ったんですが……攻撃を咄嗟に庇えることが出来て更には攻撃を即座に繰り出せるその技、ちょっとやそっとじゃできませんし、さっきの九兵衛さんの動きを読んで攻撃するのだって至難の業ですよ。』

銀時は慌てて周りを見るも……幸いにも周りの話題はほかのことで、えりの発言は銀時以外聞いていなかった。

「……さぁてな。にしてもよくわかんなそういうの……」
『観察力は成長するのに大切って武州にいた時、よく言われてましたから。』

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lua(プロフ) - pixivから来ました!!この作品めっちゃ好き (1月16日 12時) (レス) @page1 id: 7cec922e04 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Tyina | 作成日時:2023年8月21日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。