【国木田独歩】理想とは程遠い恋【文スト】

第28話 配偶者計画と項目 ページ29

太宰さんに気持ちを暴かれてから、一晩。

･･･私は、落ち込んでいた。

何故かというと･･･国木田さんの配偶者計画を見てしまったからだ。


太宰「おはよう、Aちゃん。あれ、読んだ？」

『･･･読みましたけど･･･凄いですね、全部で五十八項目･･･』


あれ、私は何項目当てはまってるんだろう･･･。

太宰さんの話によると、文という少女は二十七項目を満たしていたらしい･･･。
･･･流石に、それ以上は当てはまっていてほしい。

少女よりも下回るのは･･･悲しいというか、虚しい。


中島「Aさん、どうしたんですか？何だか顔色が悪いですけど･･･」

『･･･国木田さんの配偶者計画を見てね･･･』


心配してくれた敦君に云うと、敦君も「ああ、あれは･･･」と苦笑いをしてしまった。

確かにあの女性像は理想そのものだけど･･･。
いるのかなあ、そんな人･･･。


ナオミ「Aさん、口だけじゃなくて、手も動かしてください！」

『な、ナオミちゃん･･･。ごめんなさい･･･』


注意されてしまい、作業に戻る。

しかし、何故だかその気にもなれず･･･国木田さんを見た。


国木田「･･････。･･･ん？どうした、A」

『えっ！？あ、いや･･･』


気づかれた！？
さっきまでパソコンを見て集中していたのに･･･。

視線だけでも分かるものなの･･･？


国木田「どうしたんだ」

『え、えっと･･･その･･･』


･･･若しかして、今なら訊けるんじゃないか？
私が配偶者計画をどれだけ満たしているのかが！


『く、国木田さん！』

国木田「なんだ」

『私は、国木田さんの配偶者計画の条件･･･どれだけ満たしてるんですか･･･？』

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