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第21話 怪我と事件終結 ページ22

国木田「くっ・・・」

『国木田さん!』


異能を使って力が尽きたのだろう、国木田さんを私は咄嗟に支えた。

・・・流石、成人男性。
筋肉があってそこそこ・・・いや、かなり重い。

・・・って、そうじゃなくて!


『だ、大丈夫ですか、国木田さん!』

国木田「俺はいい。彼奴らをこれで縛り上げろ」


そう云って国木田さんは私に縄を渡した。

私はそれを受け取り、男達を縛る。
・・・かなり不格好になってしまったが、逆に取れにくいから丁度いいだろう、うん。


『一度、探偵社に戻りましょう!与謝野女医に治療してもらわないと・・・!』

国木田「いや、こいつらにはまだ仲間が大勢いる。俺はそっちに向かわねば・・・」


国木田さんは、ふらふらとした足取りで倉庫街の奥へと向かおうとする。

・・・その体で無茶な・・・!


国木田「助けてくれた事には礼を云う。俺にはまだ仕事があるからな、先に戻って・・・」

太宰「残念だけど国木田君、その必要はないよ」

国木田「は?」


太宰さん?
それと、賢治君に敦君。

・・・後ろに警察もいる・・・。


太宰「私達の勝ちだ。後は警察に任せて、探偵社に帰ろう」

国木田「非合法組織は・・・」

太宰「安心し給え、国木田君!少し手こずったが、応援に来た二人がぱぱっと片付けてくれたよ!」

国木田「・・・そうか」


・・・それって、太宰さんは何もしていないんじゃ・・・。

いや、云うのは止めておこう。
折角終わったんだ、水を差すなんてしたくないし。

そう思っていると、隣に立っていた国木田さんが、急にふらりと座り込んだ。


『・・・国木田さん?』


・・・気を失ってる・・・!

そういえば、国木田さん、怪我をしているんだった!
血もかなり流れていたし、早く戻らないと・・・!


太宰「あらら・・・。どうやら、急がないと危ないようだね」


怪我をした国木田さんを賢治君が担ぎ、私達は探偵社へと戻った・・・。

第22話 医務室と鈍感男→←第20話 勇気と危険



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紅羽(プロフ) - 続編fightだ! (2018年8月24日 20時) (レス) id: 5947bb1147 (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - きのこまるさん» 期待してます。 (2018年8月24日 20時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)
きのこまる(プロフ) - 黒バイさん» 自分勝手で申し訳ありません・・・!もう少しお付き合いください・・・。 (2018年8月24日 20時) (レス) id: c031244509 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - 続編…!?楽しみにしています! (2018年8月24日 20時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - ちょ、え、待って、え、完結??おめでとう!え、ちょ、待って、ああああ (2018年8月23日 22時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きのこまる | 作成日時:2018年7月27日 20時

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