検索窓
今日:12 hit、昨日:15 hit、合計:55,515 hit

第12話 安堵と轟音 ページ13

『・・・良かった、まだ灯りがついてる・・・』


扉の前に立ち、安堵の溜息を吐く。

・・・携帯って確か、机の上に置いたままだよね?
早く取って、早く帰ろう。


『お、お疲れ様です・・・』


そろそろと探偵社の中に入る。

・・・あれ、誰もいない?


『おかしいな、灯りついてるのに・・・』


誰かが消し忘れたのかな?
だとしたら、逆に戻って良かったかも・・・。

ガタッ


『ひっ!・・・だ、誰ですか?』


・・・・・・。
返事が無い。

嘘、強盗とかじゃないよね。

恐る恐る、音のした方を向いた。

・・・・・・そこには、すうすうと規則正しい寝息を立てる、国木田さんの姿があった。


『は?』


思わず、声が漏れた。


『国木田さんが、居眠りしてる・・・!?』


何と珍しい光景だろうか。
こんなの滅多に見られない、というか見た事が無い・・・!


国木田「ん・・・」

『・・・・・・』


つん、と国木田さんの頬をつつく。

睡眠妨害?
・・・まあ、いつも怒られているし、このくらいの悪戯は良いだろう。


つんつん、つんつん。


・・・いくらつついても起きないな、この人。
どれだけ疲れてるんだ・・・?

・・・いつも眉を釣り上げている国木田さんも、寝ていれば可愛いじゃないか。

いや、何だ可愛いって!

成人済み男性に向かって可愛いはでしょ・・・。


『・・・・・・何してるんだ、私。早く帰ろう』


我に返り、国木田さんから離れる。

さて、帰るか。

・・・そう、腰を上げた時。



光が空に走り・・・。

ドガァンと、轟音が鳴り響いた。



『う、嘘でしょ・・・』


雷、鳴ってるの・・・?

第13話 怖がりと体温→←第11話 忘れ物と雨の予感



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
77人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅羽(プロフ) - 続編fightだ! (2018年8月24日 20時) (レス) id: 5947bb1147 (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - きのこまるさん» 期待してます。 (2018年8月24日 20時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)
きのこまる(プロフ) - 黒バイさん» 自分勝手で申し訳ありません・・・!もう少しお付き合いください・・・。 (2018年8月24日 20時) (レス) id: c031244509 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - 続編…!?楽しみにしています! (2018年8月24日 20時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - ちょ、え、待って、え、完結??おめでとう!え、ちょ、待って、ああああ (2018年8月23日 22時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きのこまる | 作成日時:2018年7月27日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。