赤塚高校鍵異変番外 (ページ8)

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①[氷の兵士](主人公過去編5)※①完結ページ8

天使界:裏路地

"裏の仕事"を終わらせ報告も済ませて帰宅する途中で…。

貴(…何かが動いてる…？)

夜遅いこの時間。
天使界では外に出るのは見回りの兵士くらいだろうか。
だが、それとは全く気配が違う。

貴(…もしかして、アレは…)

動いていた"ソレ"は私に気がつくと、襲いかかってきた。
咄嗟に両手に短剣を持つも、すり抜ける。

貴「くぅ…！」

引っかかれ、その場に座ってしまう。
武器の攻撃が効かないならどうすれば…と思考を巡らせているうちに囲まれてしまった。

貴「…撤退も不可能か…」

攻撃が降りかかろうとしていた。
諦めていたその時だった、目の前で刃の跡が輝いた。

？「…散れ」

1匹も残らず、影は散っていった。
その人は鍵みたいな剣を振り下ろすと、こちらを向いた。

？「あんた、怪我は？」
貴「無い」
？「…そうか。
お前の"心"取られなくて良かったな」
貴「"心"…？
私にそんな物は…無い」
？「…あー、まぁ、いい。
また会おうぜ、"氷の兵士"さんよ」

そう言うとその人は街を駆けて行った。
…これが、後に出会うことになるとは知らずに。
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