初めての失敗 ページ4
幸い一段しか登ってなかったので、落ちたとしても大した怪我ではないと思うが...でも何事もないに越した事はない。
良かった！！
どこも打ったり擦ったりしてない、と安心した瞬間。
キャー!!と悲鳴がブランコの方から上がる。
「せんせー！！ジホくんがっ！！」
近くにいた女の子の声で振り向くと、
さっきまで座ってブランコで遊んでたジホくんが、ブランコから落ち、うつ伏せになって泣いていた。
私のいない一瞬の間で、まさかの立ち漕ぎに挑戦したのだった。
慌てて起こしに行く。
彼は鼻を強打し、鼻血と口からも血が出ていた。
慌てて抱き抱え保健室に走る。
すぐに病院に連れて行った。
鼻も異常はなく、口も少し切れただけだった。
しかし…、
その日の職員室はピリピリした重い雰囲気に包まれている。
ジホくんの家は学年でも1番のお金持ち、ママは行事の時にはいつも何人かの取り巻きを連れて歩いている様な、ちょっと上から目線の人で、
どちらかと言うとあまり関わりたくない方の人だった。
「たまたま鼻血だけで良かったものの、これで目を怪我していたら…、どーなさるおつもりだったんでしょう！」
大げさとも思える例えだが、実際そーなっていてもおかしくない。
この人からこう言われる事は分かっていた。
分かっていたけど、ジホくんを怪我させてしまった事で頭がいっぱいだった。
私は謝る事しか出来なかった。
「はい...私の不注意のせいで大変申し訳ありませんでした」
「どーするつもりだったのか聞いてるんですけど！！」
「はい、すいません...」
半泣きだった。
怒りが収まらない様子の母親。
ヘコヘコしている園長先生。
無言の私...
すると、ジヨン先生が割って入って来てくれた。
「本当に申し訳ありませんでした！」
保護者の目をじっと見つめ、そして、深々と頭を下げるジヨン先生。
「…………っ」
それだけで言葉に詰まる保護者。
さすが、プリンスジヨン。
甘いマスクとスレンダーなルックス、
物静かさの中にある鋭い眼差しで、マダムのハートをイチコロにする。
先生はこの幼稚園の保護者のアイドルだった。
しかも彼はアイドルだけではない。
保育士のキャリアも合わせ持ったパーフェクトな男性なのだ。
そして、頭を上げたジヨン先生は、保護者に一歩近づいた。
相手の目を真っ直ぐに見つめ、伝わるようにゆっくり話す。
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Yuki(プロフ) - Leeさん» 失礼しました！とりあえず直せる所は直しました。またちゃんと確認してみます。読んでくださってありがとうございます。 (2018年4月2日 21時) (
レス) id: d42966efe2 (このIDを非表示/違反報告)
Lee(プロフ) - いつも楽しみに小説読ませて頂いています。ただ、たまに先生の名前が変換されてない時があります。そして、一応がいちおうではなくいちようとなっています。そこの２つを直していただければと思います。上から目線ですみません。 (2018年4月1日 14時) (レス) id: 5073b0f41b (このIDを非表示/違反報告)
YUPPY(プロフ) - あかねさん» コメント頂きありがとうございます(^^)しかも、楽しみにして頂いてるなんて、嬉しい限りです(涙)これからも、宜しくお願いします(^^) (2018年3月27日 20時) (レス) id: 8d05525993 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - あかねさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も更新頑張れそうですT^Tありがとう！！ (2018年3月25日 7時) (レス) id: d42966efe2 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます！毎日更新が楽しみで仕事も頑張れます！続き楽しみにしてますね！ (2018年3月25日 3時) (レス) id: 260b7cf703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuki | 作成日時：2018年3月1日 12時
