３６話:幕引き ページ26
「違うッ！！」
突然声がした方を向くと見た事もない老人の姿
。あれは…さっきのガスマスクの…。
「人は人…それ以上でもそれ以下でもない…そ
う言ったね？」
「あぁ。」
「それは違うよ。それは逆に乱暴だ。私達は特
別だ。他の人類よりも上位の生命体だよ。」
「そう思わなきゃやっていけないんだろ？でも
残念ながら世界はアンタに興味ないんだよ。」
そう言うと老人は顔を歪ませ反論する。
「社会社会って…そっちの尺度で作られた共同
体は私に適さない！！」
「いつまでも周りに甘えんなよ爺さん。こっち
が悲しくなってくるぜ。」
老人はそれでも自分の意見を通そうとする。
「力を持って生まれた私が…力を振りかざして
何が悪い！？世界を変えて何が悪い！？
猿だ！！私から見たら皆同じ！！私はこんなに
優れているのに…。こんなにすごいのに！！
どうして認めてくれないの！？私は特別扱いさ
れて然るべき…！！」
そこまで言った老人だが、モブの一言によって
それは遮られる。
「いや…超能力持ってても、モテないですよ。」
「それがすべてだ。アンタもモテない諦めろ。」
「この場のッ…全員ッ…！！支部ごと消してやり直し
だッッ！！！」
老人が逆上して最大出力で吸い込もうとする。
『ちょ…ちょっと！逆上するような事言わないで
下さいよ！！』
霊幻さんに叫んで文句を言う。
「俺が何とか…、む？」
ガス欠っぽいと呟く霊幻さん。
『…は？』
モブは…？と聞くがモブも力が出ないと言う。
あんな事言うから…。
「！？」
「やっ、やべぇ！吸い寄せられる！！」
体が浮いて引っ張られる。
『ちょ！！うわぁ！！』
ふわっと体が浮く感覚。一番この中で軽いからだろ
う、すぐに吸い寄せられてしまう。
こんな事になるんだったらめっちゃ太っとけば良か
った…。
「おい！！A！！？」
「Aちゃん！！？」
花沢が私を止めようとするが老人の出力が強すぎる
せいか、効果がない。私もさっきから抵抗してるが
ダメだ。
「消えちゃえ！消えちゃえ！消えちゃえ！消えちゃ
…っが！！」
途端に老人の声と引き寄せられる力が消えたと思っ
たら地面に放り投げられる。
『うあっ！！』
衝撃に耐えようとするが地面ギリギリで体が止まる。
花沢が助けてくれたようだ。
『あ、ありがと…』
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ぽめしばちぃーず - ただのアニメ好き☆さん» 前回もコメントありがとうございます！皆さんが読んでくださっているので続けられています！本当にありがとうございます！ (2019年4月8日 11時) (
レス) id: dc66c6f612 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - とってもお話面白いです！無理をなさらずに更新頑張ってください！ (2019年4月8日 1時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - 返信嬉しいです！これからも読み続けさせていただきます！ (2019年4月7日 11時) (レス) id: 9791386aac (このIDを非表示/違反報告)
ぽめしばちぃーず - れいなさん» れいな様。感想ありがとうございます！更新頻度が低下しないように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2019年4月6日 11時) (レス) id: dc66c6f612 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - とても面白いです！続き待ってます！ (2019年4月6日 10時) (レス) id: 9791386aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽめしばちぃーず | 作成日時：2019年4月2日 15時
