道化師の仮面 No.2 (ページ23)

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cinquantｰhuit ページ23

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高地side

慎太郎が来た時、この店はまだ始めたばかり

それに、共に過ごす奴らは

北斗、大我

この2人だけだった

それが今や…

時が経つのは早いな

ジェ「…そういえばさ、」

「何？じぇしー。」

ジェ「コーチって何歳なの？」

「。。。28」

年齢なんて聞かれることないから、一瞬考えちゃったよね

でも、俺ももう歳を重ねていているんだな

あの頃は…こんなに長く生きられるなんて思わなかった…

北「…お前ら知らなかったの？」

ジェ「え、北斗は…？」

北「いや、お前と大して変わんねーよ。今年23。」

ジェ「大我は…？」

京「俺は24。ちなみに樹も。」

「…慎太郎は嶺亜と同い年。今年21歳だね」

改めて年齢を考えると、結構差があるんだって実感する

ここにいる奴らはみんな年齢なんて気にしない

そんな奴らだから…

「…さ、スイーツでも食べよう」

待ってましたと言わんばかりに姿勢を正すみんな

その光景が微笑ましくて、ちょっと笑ったのは内緒

嶺「あー、髙地くん。俺の分持ち帰ってもいいですか？？」

「なんで？」

嶺「えっと、琳寧、甘いもの好きだから上げようかな〜って。」

ほんとに、優しすぎ。

てか、義弟たちのこと思いすぎ

「もう、…何度も言ってるでしょ。
嶺亜はもう少し自分のこと考えていいんだって。」

ちょっとしゅんとするその顔に俺は弱いみたいで

(どこぞのワンコと似てるから)

「弟たちを思うことも大切。」

まだ20歳そこそこのこの子が

いかに弟たちを大事にしているかなんて

(分かりきっているけれど)

「琳寧の分は、ってかお留守番してるみんなの分も用意してるから。
それは嶺亜の分でちゃんと食べてってよ。」

君を助けたその日、依頼を誰からうけたか、なんて

そんな野暮なことは今後知らなくていいからさ

ただひとつ言えるのは

君が思うのと同様に

君の弟たちは、、いや、

君の家族は

君をおもっているよ。

嶺「はーい…。」

だなんて、ちょっとしゅんとしつつも

嬉しそうにスイーツを頬張る姿が可愛いんだよ

「ふふ。君たちのお兄さんは優しすぎる人だねぇ。」

黎「優しすぎるっす笑」

今「たまに性格悪いけどね笑」

嶺「ちょっと！俺みんなの分の仕事手伝ってるでしょ！！」

「「ほら、こういうとこ、笑」」