道化師の仮面 No.2 (ページ11)

今日:11 hit、昨日:3 hit、合計:17,002 hit

quaranteｰsept ページ11

．

松村side

矢「しんたろーくん…痛くないっすか？」

森「だーいじょうぶ！あの頃に比べたらどうってことないよ！」

まだ少し慎太郎の傷を心配してはいるものの、

慎太郎の笑顔にふっと心が軽くなったみたいだ

俺らよりもまだ幼いこいつらに

俺らと似たような生業をさせることは正直心苦しい

でも、俺らが止めたところで、こいつらにはこいつらの生き方があるから、、

(…見守っていくことが一番、か。)

嶺「慎ちゃん、あの頃に比べたら…って？」

森「ん？って！あぁ！！そろそろ俺一度顔出さないとじゃん！」

…すっごく自然にポロってるじゃん慎太郎

ここにいる殆どの奴らお前の過去知らないのに

『あの頃』ってワード、そりゃ、引っかかるでしょ

高「あぁ、もうそんな時期か…。」

森「こーちこーち！おやすみちょーだい！」

高「忙しいやつだな」

え、なに？本人無自覚ですか！？

みんなが気になること放り投げといてスルーですか！？

いつそんなスキル身につけてたんだよ！

お休みもらって一安心した本人(慎太郎)は、
残りの仕事を片しに裏に戻っていった、とさ。

頭にハテナを浮かべた3人を取り残して

嶺「こーちくん、あの、改めてあの頃、って？」

高「あー、そうだなぁ…。」

本人いないのに言ってもいいのか、って言う顔してこちら見ないでくれます？お兄さん

しんたろー、隠していたいのか隠さなくてもいいのか、ほんと分からないやつだ

慌ててかもしれないけれど、何でも屋としてそれはアウトだからな。。

ま、その自由さが慎太郎っちゃ、慎太郎だからな

高「ねぇほくと、」

「いいんじゃない？あいつ結構、こいつらのこと信頼してるみたいだし。」

なんで言いたいことがわかった？

なんて、そんな顔で見るんじゃないよバカチンが

こーち何年目だと思ってるのよ

さすがに分かるわ

「…そっか。じゃあ、少し昔話をしようか。」

ーーーーーーーーー