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ミステリー又は推理小説の仮定、つまりここで言う『ルートω』とは。
「紙の世界の話、欲にいう二次元ってやつですね。その世界ではありふれたつまらない話さえも奇想天外なものに変えてしまいます。さて、ではAが本を所持していなかった原因として何が考えられますか、探偵君？」
「……第三者の存在、部屋にいた人間」
「ピンポーン！」
学生のようなテンションで効果音を口で言い、ぱちん、と指を鳴らしたA。
推理小説には、大抵のものには第三者の存在がある。彼女の説明に出てきた人物は二人、Aと姉だ。家にもう一人いるならば、本失踪事件を解くにあたって都合の良い推理材料となる。
「へぇー！ じゃあ本が消えた真相って一体何なんですか？」
「んー」
興味津々に声を弾ませて質問する蘭に、Aは腕を組み蘭に視線を合わせたまま瞳を光らせ、
「考えてください、ご自分の頭で」
と、満面の笑みで言い放った。
一瞬何を言われたか理解できていない様子だった蘭も、数秒経つと「え？」と、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をした。
そんなことなど微塵も気にしていない二階堂Aは、とても優雅に蘭から出された珈琲をおもむろに飲むのであった。
「なあんてね、嘘ですよ。健気なあなたに推理なんて似合いませんからね。推理を引き受けるのは私だけで充分です」
カップ片手に茶目っ気のある口調でそう言われてしまった蘭に、返す言葉は何もない。
「んん、そういえば、最後までAさんの身に起こった事件についてお話していませんでしたね」
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ゆあ(プロフ) - 雪夜さん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 夢主の正体は明かされるまで時間がかかりそうです……(ただ単に私の執筆スピードが遅いだけの話である) (2016年8月24日 21時) (
レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
雪夜(プロフ) - 小説読ませて頂きました。 不思議ちゃんタイプかつミステリアス系女性…いいですね！最近コナンにハマってるのでこういう面白い感じの読みたかったんですよね！お喋り会の会話も面白いwww (2016年8月23日 20時) (レス) id: 9f458a58ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 南湖さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、FBIの方いらっしゃいますよ。私の方も早く登場させたいと思っているところでございます(笑)。 (2016年8月11日 23時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ご存知ではありませんでした。夢主の知識量凄い……ところでそこにはＦＢＩもいるんだけれど？ (2016年8月11日 20時) (レス) id: 1cca674757 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - *.･赤井 揺芽･.*さん» コメントありがとうございます！三人称は初挑戦になるのに付け加え苦手でもあるのですが、まさかそれについてお褒めのコメントを頂けるとは……！まだまだ経験不足の未熟者ですが、暖かい目で見守っていただけると幸いです (2016年8月9日 0時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
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