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目暮にレシートを手渡すとAは事件現場である家に視線を落としながら、
「私がこの家を放火したと言う線も考えられなくも無いわけですから、遠慮なく私を容疑者に＿＿＿疑っていただいて結構ですよ。アリバイを作って警察の目を欺こうとしている可能性も十分にありますからね」
と、自分にも容赦のない言葉をかける。
そのやり取りを見ていたコナンはAの発言に相変わらず随分図太い神経持ってんなあ、と彼女にジト目を向けながら胸中で呟いた。
彼の中での最強女子ランキングのトップは蘭なのだが(身体的な面で)、しかしこの女もまた蘭と等しいものを持っている(精神面)と皮肉なことを思うと同時にランキングの上位にAの名が上がった瞬間でもあった。
「で、出火原因は？」
勿論、そんなことをコナンが考えているとも知らないAは目暮と事件のことに関して話を進めていた。
「ペットボトルによる自然発火だそうだ。多分、事故だと思いますよ」
「ふむ……被害者は確か尾野順平さんとその妻である尾野智子さんでしたよね。お二人とも焼け跡から焼死体で発見……お気の毒に」
手を合わせるAは暫くそうしていたが、顔を上げると「ところで、どうして」と話を続けたがその言葉はコナンによって遮られた。
「ねえ。僕、この人の名前聞いたことある気がするんだけど知ってる？」
コナンの質問に小五郎も「そういえばそうだな」と言葉を零す。
「尾野さんは尾野電気会社の社長を勤めていた人だよ。コナン君はそれを聞いたことがあったんじゃないのかい？」
目暮の答を聞いたコナンはAの服の裾を引っ張ると、こっそり耳打ちをした。
「Aさん、この事件の推理できる？」
「できないとは言いませんが、探偵君が私と一緒に推理の披露をお願いするのであれば私は『No』と答えます」
「なんで！？」
コナンの反応を見たAは顎に手を添えて暫く考える素振りをした後、
「あー、やっぱり止めます。推理は手伝いましょう。ですが披露するのはあなたに任せますよ」
そう言ってにっこり微笑んだ。かと思うと、
「しかし、第一ここには眠りの小五郎がいますから私達が真相に辿り着く前に彼が真相を暴いてしまいそうですが……あなたが推理を披露する直前だったら面白そうですねえ」
ふふ、と口に手を当てて笑いながらAは冗談めいたことを言うように言った。
コナンからしてみれば全く持って冗談めいたことではないので反応に困ったが、取り合えず愛想笑いをしておいた。
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ゆあ(プロフ) - 雪夜さん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 夢主の正体は明かされるまで時間がかかりそうです……(ただ単に私の執筆スピードが遅いだけの話である) (2016年8月24日 21時) (
レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
雪夜(プロフ) - 小説読ませて頂きました。 不思議ちゃんタイプかつミステリアス系女性…いいですね！最近コナンにハマってるのでこういう面白い感じの読みたかったんですよね！お喋り会の会話も面白いwww (2016年8月23日 20時) (レス) id: 9f458a58ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 南湖さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、FBIの方いらっしゃいますよ。私の方も早く登場させたいと思っているところでございます(笑)。 (2016年8月11日 23時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ご存知ではありませんでした。夢主の知識量凄い……ところでそこにはＦＢＩもいるんだけれど？ (2016年8月11日 20時) (レス) id: 1cca674757 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - *.･赤井 揺芽･.*さん» コメントありがとうございます！三人称は初挑戦になるのに付け加え苦手でもあるのですが、まさかそれについてお褒めのコメントを頂けるとは……！まだまだ経験不足の未熟者ですが、暖かい目で見守っていただけると幸いです (2016年8月9日 0時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
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