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* * *
「よく言うよ。どうせ殺しちゃうくせに」
一人、そう声をあげると立ち上がる。
その声を聞くと、成功を確信していたのか犯人たちは驚いた表情で拳銃を “ 彼 ” に向けた。
「だってみんなに顔を見せたってことはそうでしょ？ 何とかしないみんな殺されちゃうよ、この爆弾で！」
そう叫ぶと同時に、スキーボードを掲げるのは阿笠博士と_____コナン。
2人が掲げるそれには、ジョディに借りた口紅で鏡文字で書かれた “ STOP ” と言う文字。
「早く！」
その声にようやくバスの運転手は文字に気づき、急ブレーキをかける。
その刹那、車内には大きな衝撃が走った。
その衝撃により、バスジャック犯たちはバランスを崩し犯人全員が倒れ込む。
バスが停車すると、コナンは犯人の元へ飛び出していく。
それに気づきコナンに拳銃を向けるも時計型麻酔銃を射たれ犯人は呆気なく倒れた。
コナンは眼鏡をかけた男に対し解放されるはずだった女の手首を掴むよう指示を出す。
もう一人がコナンに拳銃を向けるも、それはジョディによって阻止された。
「ああっ逃げなきゃ！早く逃げなきゃ……！」
腕時計_____爆弾のスイッチを見た女は、突然声を上げた。
その声にAは目を開くと眉間にしわを寄せる。
「完璧な計画と言えるのは、予想外の展開にも対応できるよう練られた計画のこと。ただし、あまりに厳密な計画過ぎてもそれも良いとは言いがたいもの……今回は少しばかり失敗しました」
ふっ、と吐息をつくと彼女は腕時計に視線を移した。
「時計をぶつけて、起爆装置が動き出しちゃったのよ！爆発まであと一分ないわよ……！」
女の切羽詰まった声に、乗客たちは急いでバスの扉めがけて走り出した。
コナンやその子供たちが車内から脱出したところで、Aもバスから出ると同時に駆け出した。
しかしそこである違和感に気付き、彼女は足を止めたのだった。
「灰原さんは！？」
避難していく中、歩美は足を止めずに周りを見回す。
そう。違和感、とは______灰原がどこにもいないことである。
「お前らは先に行ってろ！」
子供たちにそう告げると、コナンは急いでバスへ引き返す。
爆発までのリミットが刻々と迫る中、車内へ入るとコナンは消火器を取り外しキック力増強シューズでそれをある部分めがけて蹴った。
音をたてて割れたのは、窓。灰原はそれに気付き顔を上げた。
コナンはすかさず灰原の手を掴むと、窓を突き破り外へ脱出。
瞬間、バスが音を立てて爆発した。
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ゆあ(プロフ) - 雪夜さん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 夢主の正体は明かされるまで時間がかかりそうです……(ただ単に私の執筆スピードが遅いだけの話である) (2016年8月24日 21時) (
レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
雪夜(プロフ) - 小説読ませて頂きました。 不思議ちゃんタイプかつミステリアス系女性…いいですね！最近コナンにハマってるのでこういう面白い感じの読みたかったんですよね！お喋り会の会話も面白いwww (2016年8月23日 20時) (レス) id: 9f458a58ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 南湖さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、FBIの方いらっしゃいますよ。私の方も早く登場させたいと思っているところでございます(笑)。 (2016年8月11日 23時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ご存知ではありませんでした。夢主の知識量凄い……ところでそこにはＦＢＩもいるんだけれど？ (2016年8月11日 20時) (レス) id: 1cca674757 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - *.･赤井 揺芽･.*さん» コメントありがとうございます！三人称は初挑戦になるのに付け加え苦手でもあるのですが、まさかそれについてお褒めのコメントを頂けるとは……！まだまだ経験不足の未熟者ですが、暖かい目で見守っていただけると幸いです (2016年8月9日 0時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
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