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「彼らに会えなくて寂しい？」
コナンが座席から通路へ出るタイミングを伺っていると、灰原がそんなことを口にした。
「はあ？」
「あまりにも退屈そうな顔してたから、そう思っただけよ」
組織から追われている身である灰原にとって、組織の人間に会うと言うことは所謂死を意味することでもある。
そんなデメリットしかない行為を灰原が自ら好んでする理由がない。
しかしコナンは別だ。
元の体を取り戻す＿＿＿組織の壊滅のため、彼らの尻尾を掴もうと必死なのである。
「奴等への手掛かりだったら喜びたいところだけど、対面するってのは御免だな。この狭い空間の中だったら尚更会いたいわけが……」
入ってくる乗客を見ていたコナンはそこまで言うと言葉を止める。
そして、黒ずくめ服を着た男を凝視した。
「違うわ」
「えっ」
彼の行動を見ていた灰原はそう断言すると、目を細めた。
「分かるのよ、匂いで。組織にいた者だけが発する、あの嫌な、匂い、が……」
灰原はそこまで言ったところで、はっとして口を閉ざす。
彼女の頭に浮かぶのは、ホテルのパーティーで見た組織の一員、ピスコ。それに続き浮かんだのは、大女優、クリス・ヴィンヤードだった。
匂い、匂い、匂い。
彼女の頭はその言葉で埋め尽くされていた。
「く、工藤君……席を変わって、私を隠して……お願い……」
怯える彼女の姿を見て、コナンはすぐに席を立つと、灰原の席と入れ替わった。
腰を下ろしたところで、コナンは隣に視線を向ける。
フードを被っても怯えているのが分かるくらいに灰原は震えていた。
(まさか、この車内に組織の仲間がいる……？)
思い当たる人物、それは＿＿＿＿。
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更新遅れてしまってすみません……！
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ゆあ(プロフ) - 雪夜さん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 夢主の正体は明かされるまで時間がかかりそうです……(ただ単に私の執筆スピードが遅いだけの話である) (2016年8月24日 21時) (
レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
雪夜(プロフ) - 小説読ませて頂きました。 不思議ちゃんタイプかつミステリアス系女性…いいですね！最近コナンにハマってるのでこういう面白い感じの読みたかったんですよね！お喋り会の会話も面白いwww (2016年8月23日 20時) (レス) id: 9f458a58ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 南湖さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、FBIの方いらっしゃいますよ。私の方も早く登場させたいと思っているところでございます(笑)。 (2016年8月11日 23時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ご存知ではありませんでした。夢主の知識量凄い……ところでそこにはＦＢＩもいるんだけれど？ (2016年8月11日 20時) (レス) id: 1cca674757 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - *.･赤井 揺芽･.*さん» コメントありがとうございます！三人称は初挑戦になるのに付け加え苦手でもあるのですが、まさかそれについてお褒めのコメントを頂けるとは……！まだまだ経験不足の未熟者ですが、暖かい目で見守っていただけると幸いです (2016年8月9日 0時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
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