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そろそろ解散しようということになって黄瀬、緑間、高尾は方向が違うためすぐに分かれる。
方向的にはオレとAとテツと火神は途中までは同じ。
まあとりあえず帰るかと歩き出すと
「Aさんは火神くんに送ってもらったらどうですか?」
あー、これが協力っつーやつな。
Aと火神を2人きりにってことかよ。
「えー、いいよー。別に。
1人で帰れるし?
「いや、でも危なくね…?」
「だって、せっかく帰ってきてるのに悪いじゃん。」
あの頃だったら喜びそうなものだが、なぜかやんわり断るA。
やっぱ避けてんのか?気まずいのか?
「せっかく帰ってきてるんだし、黒子くんとゆっくり2人で話したら?
そんなに心配してくれるんなら青峰くんに送ってもらうし。」
急に自分の名前が出てきてびっくりする。
いや、オレはお前送るのとか別にいいけど…。
「は?いや、なんで青峰?
オレはAと話したいことあんだけど。」
「火神くんとは昨日話したじゃん?」
「いや、そーだけど、」
火神も食い下がるもののAは首を縦に振らない。
「青峰くんだめ?」
「俺は別にいいけど?じゃあ帰るか。」
オレにとっちゃ別に断る理由はねぇけど…、なんか嫌がってるようにも見えるし、無理して話さなくてもいいだろ、という気持ちになってくる。
「うん、ってことで私青峰くんと帰るから2人はゆっくりお話ししてください!」
「ちょっとAさん…!」
テツの制止する声も聞かずオレの前を歩いていこうとするA。
仕方なくオレもAについて歩き出すと…
急に火神がAの腕を強く掴んだ。
「ちょ、え?なに?火神くん?」
Aも戸惑ってるようだ。
「お前はオレが送るっつってんだろっ!」
火神の大声にびくっとするA。
テツもまさか火神がこんなことをするとは思ってなかったようでびっくりした様子だ。
火神はそのままAの腕を掴んだまま、どこかに向かって歩いて言ってしまった。
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ゆゆ(プロフ) - りんさん» 好きな方には余計辛いですよね…。そんな風に思って頂けて光栄です。青峰くんを幸せにしたいんですが、なかなか次作まで手が回らず…いつとは言えませんが新作できましたらお読み頂けると嬉しいです。お気に入り登録の方もありがとうございます!励みになります! (2018年4月12日 17時) (レス) id: ad5bda4395 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 2つとも続けて読ませていただきました…涙が止まらなくなりました。私は青峰くんが大好きなので、心がぎゅーってなって、感動しました。お気に入り作者さんに登録させていただきます… (2018年4月5日 16時) (レス) id: 51a545d427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2017年10月23日 0時