貧乏少女は知っている。

#19 ページ21

彩side
「ハッハッハッハッ…ふぅ……えーっと白雪杏奈です。白い雪と書いて白雪。杏仁豆腐の杏に奈良の奈で杏奈でーす！気軽に杏奈ってよんでよ。」

やっと笑い終えた白雪さんは自己紹介をはじめニコッとわらった。

なんで杏仁豆腐&奈良という選択をしたのかがいまいちよくわかってないけど…

まぁよしとしよう。

「えっと！これが翼と忍！同じクラスになる予定だから知ってるとして！あとは…まあまあ覚えてるし良いや！ねえねえアーヤ。」

アーヤ？

私！？

返事しなくちゃ！

「な、なあに？えっと…杏奈…ちゃん？」

私がしたの名前で呼ぶと満足そうにうなづきだけど鋭い目付きにかわって

「男子のなかに一人女子がまじってこれはなんの集まり？」

と聞いてきた。

なんか杏奈ちゃんの目付きこわい…

神崎さんも黒川さんもそうだけど男子と何かあったのかな？

「俺たちは探偵チームをしてるんだ！よかったら杏…「お前は気安く呼ばないで」白雪も入らないか？」

ドキドキ

ドキドキ

「探偵チームぅ？なにそれ。まあよくわかんないけどアーヤがいるんなら大丈夫そう。いいよ！はいる！」

やったー！

「おいおい。俺は女子をいれて良いっていってないぞ。何か得意なこととかないのかよ。」

すかさず突いてきたのは上杉くん。

「んー？運動神経はそこそこいいよー勉強は全部できるし大丈夫ー」

さらっとすごいこといったよ杏奈ちゃん。

「よ、よし！これで入る理由は十分だ！会議するぞ！神崎と黒川のことだ！」

若武が意気揚々というと白雪さんはスマートフォンを取り出し

「二人のことなら二人よぶ？」

と。


え？


みんなポカーン。

「お前バカなのか？あの二人しゃべらなそうじゃん」

「あ、そういえばそうだね」

杏奈ちゃんは一人でなっとくし頬杖をつき足をぷらぷらさせ鼻歌を歌っている。

もしかして…杏奈ちゃんって天然？

私は急いで事件ノートのメンバーのページに白雪杏奈とかき《天然》とかいた。

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