Ａ級ソロの彼女

１２話 ページ12

Aside



A「私を受け入れてくれた城戸さんには申し訳ないのですが…正直、今回のやり方は私は嫌いです。相手が油断している時を狙って最精鋭部隊を送り込み、黒トリガーを取る…それはあまりにも強行手段過ぎます」


城戸「お前は…近界民が嫌いではなかったか」


A「それとこれとは関係ありません。今回のは戦いにおいてフェアじゃない」


城戸「その庇った近界民が親を殺した近界民と同じでもか」


A「っ」


忍田「城戸司令！」





城戸さんの言葉に嫌な汗が浮かぶ


息がどんどん荒くなって、心臓も激しく鳴る


親を…殺した…親…近界民…





唐沢「花梅ちゃん、１回出ようか」


A「…はい」


唐沢「迅くん、よろしくね」


迅「勿論です」




唐沢さんに返事をする迅の顔は怒りを浮かべていて


あぁ…私のために怒らなくていいのに…なんて思う


唐沢さんに連れられて来たのは太刀川隊の隊室




コンコン



出水「はいーって、唐沢さん！？」


唐沢「やぁ出水くん。君の彼女頼めるかな？」


出水「？…Aさん！」


A「公平…」


出水「なんでこんな事に？」


唐沢「少し城戸さんがね」




唐沢さんが事情を説明すれば


ふざけんなと怒る公平


その胸に吸い込まれるように抱きつけば


優しく抱き締め返してくれる




唐沢「花梅ちゃん、今回の事は忍田さんも強く言ってくれてるから、思う存分に出水くんに甘えなよ((ﾆｺ」


A「はい…すみません…」


出水「とりあえず入ってください」


A「ん…」




唐沢さんを見送り、公平に手を引かれ


太刀川隊の隊室にお邪魔する


ソファに座る公平の腰辺りに抱きつく


優しく頭を撫でてくれる手は優しくて暖かい





出水「珍しい」


A「…うるさい…」


出水「素直になれよ(笑)」


A「…ごめん…穴だらけにして…」


出水「いいよ」





うぅ〜…とグリグリと頭を動かせば


痛い痛いと言いながらも笑って甘やかしてくれる


好きだなぁ本当…





A「公平…」


出水「ん？」


A「好きって言って」


出水「好きだよ」


A「大好きって言って」


出水「大好き」


A「…愛してるって言って」


出水「愛してる。言わせなくてもいつも思ってるよ」


A「知ってる」


出水「そーか(笑)」




少し顔をあげれば優しく頬に触れる手


頬を撫でる手に擦り寄れば


可愛いなんて言いながら私の頭を撫でた

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