また君と一緒に

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炭治郎side



ギャァアと言う悲鳴が聞こえた方に目をやると

見事にひっくり返された善逸の姿

そりゃそうだ相手はAさんだから

あの人は昔も今も身体能力が高くて強い





義勇「炭治郎」


炭治郎「わっ！！あ、す、すみません！」


義勇「いや、いい。それより日野森とじゃなくて良かったのか」


炭治郎「…いいんです」


義勇「…。少し待っていろ」


炭治郎「？？はい…ってえ！？」





義勇さんは俺から離れるとAさんの方へと行く

少し何か話してからAさんが此方へとやってくる





A「コーチ交代だ竈門くん」


炭治郎「え…あ、えっと、いいんですか？」


A「あぁ構わないよ。さぁ、構えを」


炭治郎「！、はい」






構えを取って踏み込むが踏み込んだ瞬間に景色が変わる

そして見えたのは天井で背中にはマットの感覚

ひっくり返されたのだと分かった





炭治郎「(速い…気配が消えた…)」


A「大丈夫か？すまない、少し強く返してしまった…」


炭治郎「あっ、えっと、大丈夫です！」


A「良かった…立てるか？」


炭治郎「すみません、ありがとうございます」






差し出されたAさんの手を取り立ち上がる

その手は暖かくて細くて綺麗で昔と変わらない

なのにどうして…






炭治郎「…どうして…」


A「…竈門くん？」


炭治郎「ﾊｯ！))す、すみません！」


A「いや大丈夫だよ。それより竈門くんは少し軸がズレてるね、君も我妻くんと一緒で飲み込みは早そうだから、まずはしっかり体の芯を中心に捉える事」


炭治郎「はい！もう一回お願いします！」








それから何度やってもAさんには勝てず

授業が終わった








善逸「炭治郎ぉぉぉぉお！」


炭治郎「うわぁっ！善逸、突然とびつくな！」


伊之助「うるせぇぞ善逸！」


禰豆子「お兄ちゃーん、二人ともー！」


炭治郎「禰豆子！禰豆子は甘露寺さんだったんだな！」


禰豆子「うん！…お兄ちゃん、大丈夫だった？」


炭治郎「…うん、大丈夫だよ。ありがとう禰豆子」







悲しそうに笑う禰豆子の頭を撫でる

本当は覚えてて欲しかったって言うのが本音だけど

仕方ないって割り切らなきゃいけない







善逸「ねぇぇぇぇずこちゅわぁぁぁぁぁぁん！！」


伊之助「うるせぇ！！」


善逸「ギャァアッ！」









叫ぶ善逸を伊之助が投げ飛ばしたのは

言うまでもない

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