苦手度65% 貴方sids ページ38
『はぁっ…はぁ…』
南雲君の言葉に、逃げて夢中で走ったから何処を走ってるのかさえわからなくなった。
少し、光が見えて誘われる様にそっちに行った
深「Aさん…ここに、いたんですね」
なんでいるの。そう、聞きたかったけど驚きで言葉が出なかった。
そこには、水に半分足をつけた深海さんがいたから。
貴『っ…‼』
深「とまどってるんですね。てとら達の言葉が、あまりにもまっすぐだから」
深海さんがいると、面倒くさい事になりそうで引き返そうとした。
だけど、後ろから聞こえた言葉に…深海さんの言葉に体が反応した。
深「Aさん、あなたはあかいめをもっているからいじめられた。ヒーローがきらいになった、そういってましたね…でも、」
あぁ、やっぱりこの人は苦手だ。
何にも考えてない顔して、
深「ほんとうは、べつの”りゆう”があるんじゃないですか？」
一番良く、人の事見てるから。
私の肩が、深海さんの言葉にわかりやすい程に揺れる。
もう、赤い目の事もバレた。
もう、隠すのもどうでもよくなっちゃった。
貴『小さい頃、一度だけ…私に手を差し伸べたくれた子がいたんです』
私が、いじめられていた時前に立ってくれた男の子。
今では、名前も顔も覚えてないけど。
貴『大丈夫だよ、俺が守るよ。そう言ってくれたんです。嬉しかった…この人なら、信じられるそう思った…なのに、』
男の子手を握ったら、暖かくて初めて温もりがわかった。
なのに、男の子は
_____本当、気持ち悪い…
貴『私の事、騙して楽しんでたんですよね…ちょっと考えれば、わかったことなのに』
あの時触れた手が、暖かくて無意識に大丈夫だと思ってしまったんだ。
正義のヒーローだと、その子は言うから信じたんだ。
貴『本当、そんな事で信じるなんて…馬鹿ですよね』
ヒーローなんて、暴力を振りかざす理由に過ぎないとわかった。
そんな人達を汚い心だと、罵る私が1番
貴『…汚いのにね』
貴方達の、助けをしたいと思ったのも
救ってくれたらと願ったから。
それで、利用しようとした。
深「Aさん…みてください」
俯いていた私に、深海さんが言葉をかける。
その言葉に素直に従う様に顔をあげた。
フワリ。私の目の前を、蛍が飛び交った。
真っ暗だった湖が、沢山の蛍で埋め尽くしていた。
貴『綺麗…』
青白い水面が、私の顔を映した。
(あれ、何で私泣いてるの？)
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純(プロフ) - カイコクとマキノだいすきです！ (2019年7月14日 19時) (
レス) id: 9f70754803 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 餅つき狐さん» ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ナカノヒトゲノム好きなんですか？よければ、好きなキャラとか教えてください^ ^ (2016年8月5日 14時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
餅つき狐(プロフ) - とっても面白いです！頑張ってください！余談ですが私もナカノヒトゲノム好きですよ！ (2016年8月5日 10時) (レス) id: 86e054f3a4 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ろんさん» ミバ見て来てくれたんですか？ありがとうございます！中々、ミバは来れませんがこっちでは更新頑張りますので宜しくお願いします^_^ (2016年7月31日 0時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - クランさん» ありがとうございます！更新頑張ります！^_^ (2016年7月31日 0時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年6月20日 9時
