[あんスタ]苦手な物は、正義のヒーローです。2【流星隊】

苦手度60% ページ32

それからは、早かった。

急いで、服を着替えてかみも整えて待ち合わせ場所である神社の鳥居に向かった。


鳥居に向かう度に、軽快な音が流れる。

それと同時に、増える光。

それを見て、綺麗だねと笑う人々。


貴『苦手だなぁ…』

黒い私は、光に馴染めず浮いていて

まるで、私だけが切り取られた様に感じて

早足で鳥居へと急いだ。


守「あ、おーい！転校生‼」

何処にいるのだろうと周りを見渡せば、大きく手を振る守沢さん。

慌てて、そっちに近づけば既に皆きていた。


南「可愛いッスね！姉御‼」


ニコリと笑って、さりげなく服を褒める南雲君

少し照れながら、ありがとうと返した。


守「じゃあ、楽しむか‼」


守沢さんの言葉に、皆がおぉ‼と続く。

歩き始めた皆を見つめた。


次々と、出店をみてまわった皆。


守「最初は、何をしようか⁈」

仙「射的したいでござる‼」

高「動きたくない…」

南「それお祭りに来た意味あるんっスか⁈」

深「”おさかなさん”みたいです！」


まとまりのない会話に、思わず賑やかだなと苦笑してしまう。


すると、守沢さんがこっちを向いて

守「転校生は、何処へ行きたい？」

と、笑顔で聞いてきた。

忘れられてなかった事が、嬉しくて

貴『何処へでも良いですよ』


あぁ、この会話さえ懐かしいと思う日が来るのだろうか。


明るい提灯が、私達を照らした。


(賑やかお祭りのスタートです)

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