苦手度43% ページ10
最後のパートが、終わり曲が鳴り止む。
それと共に、踊りを止める流星隊。
あぁ、もう終わりか…3分間弱の曲がやけに短く感じてしまった。
守「転校生、どうだ？俺達のパフォーマンスは‼」
早く感想をくれと言わんばかりに、守沢さんに詰め寄られる。
そんな、守沢さんを見つめ口を開く。
貴『バラバラですね。皆が皆、自分を出さずにいる…不揃いなパズルのピースの様です』
あの、歌とダンスを見て真っ先に思ったこと。
特に、一年生はあまり自己主張をしないから三年生の2人の陰に隠れがちだ。
高「えぇ…だって、ダルイし…」
仙「拙者も、あまり人の前に出るのは苦手でござるし…」
南「逆に、個性強すぎる人ばっかですしこれ位が丁度良いと思うんすけど」
一年生の名前を出すと、本人達からそんな事を言われた。
柄にもなく、少しイラっとしてしまい気づいた時には
貴『それで正義のヒーロー？笑わせないでください。舞台の上で、自己主張の出来ない人はヒーロー愚か…』
貴『アイドルとして、失格ですよ』
そんな言葉が、口から溢れていた。
私の言葉に、皆唖然としていた。
守「そうか…なら、俺達はどうしたら良い？」
こういう所は流石、隊長だ。
私は、授業中に仕上げたメニューに新たに書き込みをして皆に渡す。
貴『このメニューを三ヶ月の間…つまり、ライブ当日の時までにクリアしてください』
そこには、基本のレッスンと共にこう記した。
「自分は、どんな存在なのか自分自身で見つけること」
「見ている観客全員に、笑顔を届ける事」
そう黒い文字で、書かれた文。
その紙に、流星隊の皆が反応する。
南「自分がどんな存在…？」
仙「自分自身で見つける…でござるか」
高「観客、全員に…？」
守「笑顔を届ける、か‼」
深「あいどるとして、ぜんぶ”だいじ”な事ですね」
貴『深海さんの言う通りです。アイドルとして、1番の課題は観客を笑顔にする事です』
それをする為には、どうしたら良いか…
自分は、どんな存在なのか…考えるべきだと思った。
仙「本当に、出来るでござろうか…？」
貴『大丈夫だよ』
私の声が、静かに響く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
純(プロフ) - カイコクとマキノだいすきです！ (2019年7月14日 19時) (
レス) id: 9f70754803 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 餅つき狐さん» ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ナカノヒトゲノム好きなんですか？よければ、好きなキャラとか教えてください^ ^ (2016年8月5日 14時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
餅つき狐(プロフ) - とっても面白いです！頑張ってください！余談ですが私もナカノヒトゲノム好きですよ！ (2016年8月5日 10時) (レス) id: 86e054f3a4 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ろんさん» ミバ見て来てくれたんですか？ありがとうございます！中々、ミバは来れませんがこっちでは更新頑張りますので宜しくお願いします^_^ (2016年7月31日 0時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - クランさん» ありがとうございます！更新頑張ります！^_^ (2016年7月31日 0時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年6月20日 9時
