【A3!】寄り道しすぎでは。 (ページ23)

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あ、真澄君いい香りする…。じゃなくて
『あの、碓氷さん！！！私！！！！！』

｢あれ、Aさん？真澄君？どうしたの？｣
といづみ様が現れた。

｢！！監督…！！危ない。離れて、こいつ泥棒で。｣

｢泥棒？まさかAさんのこと言ってるの??｣

｢? Aさん…？｣

『あの、私MANKAIカンパニーでいづみさんと一緒に運営させていただいております、志岐Aです……。』

と二度目の自己紹介をした。

｢公演の時に、チケット販売してくれたり手伝ってくれたりしたでしょ？？まさか知らなかったの？？？｣

｢俺、あんた以外はみてないから。｣

｢！！いくら真澄くんでもそれはひど『あああああいづみさん！！！！！大丈夫です！！！！私確かにはなれから出てなかったし、認識されてなくても問題ないです！！！公演のときも普通のスタッフです！て顔して働いていたので！もう！全然！問題ないです！！じゃあ私はこれで！！！』

.........ーーーーーーー

と早口で逃げてきて今にいたる。

たしかにさぁー部屋から出てなかったしさぁーご飯も一緒に食べてないしさぁー春組のみんなと話してないけどさー
泥棒は悲しい.........かなしみが深い.........。

？？でも待って？？？
こんなに真澄君に認識されてないってことは、私MANKAIカンパニーに深く関わりつつ、原作クラッシャーを回避しているのでは？？？

トリップ前にしていた第一幕ストーリーにでてくる春組の会話、こっちの世界で聞いたことないし、なんなら至さんの干物モードもみたことないし、公演の時も受付とかしてたから舞台裏も行ってないし舞台もみてない。楽屋とかも行ってみたかったけど、公演後が忙しすぎてそれどころじゃなかった。

私、ただの天才やん.........!!!

少し悲しい気持ちになったが、自分がこの世界でうまく(?)立ち回れていることが確認できて嬉しくなる。

それに真澄君も、いづみ様が好きすぎて周りの女知らんのも可愛いくない？真澄君尊いかよ。むしろ私を一生認識せずにいづみ様だけみて生きて下さい。私はそんなあなたを見ています。

と持ち前の限界オタクの性格を活かしすぐにプラス思考に切り替えることができた。

今からバイトやし！と意気込みMANKAI寮をでた。