【A3!】寄り道しすぎでは。 (ページ21)

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「はい、終わりました。」

『え！早くないですか！！体感５秒！！ありがとうございました！』

髪の毛を乾かし終えたにも関わらず、綴君の手は私の頭をなで続ける。

「………今日打ったところ、痛みますか。」

打ったところ…?

『掃除中にこけた時のことですか？』

私の言葉にこくり、とうなづき

「すいません、俺が突然話しかけたから驚いてバランス崩しちゃったんすよね。申し訳ないっす。」

『いやいやいやいや！これっぽちも皆木さんのせいじゃないので大丈夫です。むしろ掃除手伝ってくださって感謝しかないです。』

「痛くないですか…？」

『はい。全然痛くないです、むしろ気持ちが良いですありがとうございます。』

｢なんすかそれ。でも大丈夫なら良かったっす。｣

『はい！！』

｢じゃあ俺もう寝ますね。おやすみなさい。｣

『今日はいろいろありがとうございました。明日からがんばりましょうね。』

｢っす。おやすみなさいっす。｣

と綴君は洗面所の扉を開けると

｢あ、志岐さん。｣

『？』

｢男がいる前で、あんまそういう格好しちゃだめっすよ。｣

バタンッ

扉が閉まり、少し思考が停止する。
『???????』

皆木大先生の耳が赤くなってた…?
そんな格好って…?私は自分の姿を改めてみた。

綴君に貸してもらったパーカーは元からオーバーサイズのものだったためか、私の膝くらいまで丈があったのでズボンははいていない。
俗に言う彼シャツぽい格好だが、別にたけは短くないので露出もおおくない。

やのに、赤くなったん…？

『うぶかよ！！！かわいい！！！！！！！！！』

そんなこんなで私のトリップ１日目は終了した。

あっもちろんいづみ様と同じベッドで寝たよ。